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大前研一 名言集 『サラリーマン再起動マニュアル』(29)

『サラリーマン再起動マニュアル』(29)

今回から『サラリーマン再起動マニュアル』から名言を取り上げます。

大前研一氏は、私にとってメンター(師匠)であり、グールー(思想的指導者)の存在でもあります。

大前氏の著作を読んでいつも感じるのは、物事の本質を捉える、ずば抜けた能力です。

凡人である私は大前氏の足元にも及びませんが、不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、と思っています。


『サラリーマン再起動マニュアル』

目次
 [イントロダクション]志のあるサラリーマンは、きつい仕事を厭わない

 第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?

 第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動

 第3章[実践編]「中年総合力」を身につける

 第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件

 第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ

 [エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある

✅ 小学館  出版年月日 2008/9/29 

 

情報をインプットできない人は、いざ中年になって転職したり、新しい分野の仕事をしなければならなくなると、非常に苦労する
そういう人は自分の専門分野しかわからないからだ

実は、30~40代でも自分の仕事に関係ない話には全く興味を示さず、頭をブロックして情報を遮断してしまう人、すなわち情報をインプットできない人は、いざ中年になって転職したり、新しい分野の仕事をしなければならなくなると、非常に苦労する

これまでもそうだったが、21世紀のビジネス新大陸では、なおさらそうなる。

なぜか?

そういう人は自分の専門分野しかわからないからだ

言い換えれば、柔軟な頭を持ったゼネラリストではないからだ。

 『サラリーマン再起動マニュアル』 大前研一の名言 1 〈473〉                                               
                            
                                                     

➳ 編集後記

『サラリーマン再起動マニュアル』 はタイトルから推測すると、マニュアル本のように感じられたかも知れませんが、いわゆるマニュアル本ではありません。

私たちが身につけるべき、本質的な事柄やスキルを具体例に即して大前氏が述べている普遍性のある本です。


🔶 大前氏は自分で考え出したことを自ら実践し、検証しています。仮説と検証を繰り返す行動の人です。

Think before you leap.(翔ぶ前に考えよ)という諺がありますが、Leap before you think.(考える前に翔べ)もあります。

あれこれ考えて、難しそうだからとか面倒くさそうだからやめようでは成長しません。
まず、やってみるという姿勢が大切です。


大前研一氏は、常に物事の本質を述べています。洞察力が素晴らしいと思います

私は、ハウツーものは、その内容がすぐに陳腐化するので読みません。


➔ 大前氏の言葉は、いつでも私たちが忘れがちな重要なことに気づかせてくれます。


🔷 この文章の直前で大前氏は次のように述べています。

いつどこでどんな情報が役に立つかはわからない。
だからこそ、まずはあらゆる方面にアンテナを張り、
情報の棚を持つことから始めてほしい。

『サラリーマン再起動マニュアル』 大前研一                      


専門性は大切な事ですが、専門バカになってはいけない、ということです。

大前氏がいろいろな本の中で、「Π型人間」(複数の専門を持ち、それに関連した仕事の幅を広げていける人間)になることを強調していましたが、「総合性」が重要だ、と理解しています。

ちなみに、以前は「T型人間」(1つの専門を掘り下げ、関連した仕事の幅を拡げていける人間)と言っていました。



🔷 世界34ヵ国以上で翻訳! 大前研一氏が語る、現代に求められる人材の条件

このウェブサイトを見てみましょう!
大前氏の考え方のエッセンスが紹介されています。

「ハウツー本を否定しプロフェッショナルの心得を説いた書」と紹介されています。

尚、いずれの日にか『ザ・プロフェッショナル』を詳細に取り上げます。

プロフェッショナリズムがアマチュアリズムを凌駕し、さらなる高みを求めて研鑽を重ねるプロフェッショナルが増殖していく時代が訪れる。

 DIAMOND Online 2015.1.15 0:02


大前氏のプロフェッショナルの定義

道なき道、ルールのない世界でも「洞察」と「判断」をもって組織を動かしていけるのがプロフェッショナルです。これは顧客に関する深い洞察と、そこに働いている力、つまり「Forces at Work(フォーシズ・アット・ワーク)」への理解がなくてはできません。正しい答えがなくても、いろいろな状況を想定して、正しい対処をしていくことは可能なのです。

DIAMOND Online 2015.1.15 0:02


プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です。専門性の高い知識とスキル、高い倫理観はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。これらをもれなく兼ね備えた人材を、私はプロフェッショナルと呼びたい。

DIAMOND Online 2015.1.15 0:02


プロフェッショナルになるための4つの力

1 先見する力
2 構想する力
3 議論する力
4 矛盾に適応する力

DIAMOND Online 2015.1.15 0:02




🔶 大前研一氏と私とは年齢が一回り違います。大前氏は1943年2月21日生まれで、私は1955年6月30日生まれです。

大前氏は、私にとってはメンター(師匠)です。もちろん私が勝手にそう思っているだけです。


🔶 大前氏は評論家ではありません。言うだけで自分では何もしない人ではありません。大前氏は行動する人です。だから大前氏の提言は説得力があるのです。


大前研一オフィシャルウェブ

このウェブサイトを見ると、大前氏の出版物一覧を見ることができます。
私は、大前氏の全出版物の半分も読んでいませんが、今後も読んでいくつもりです。

⭐ 出典元: 大前研一 オフィシャルウェブ



大前氏は1995年の都知事選に敗戦後、『大前研一 敗戦記』を上梓しました。




🖊 大前氏の著作を読むと、いつも知的刺激を受けます。
数十年前に出版された本であっても、大前氏の先見の明や慧眼に驚かされます。

『企業参謀』(1985/10/8 講談社という本に出会ったとき、日本にもこんなに凄い人がいるのか、と驚嘆、感嘆したものです。

それ以降、大前氏の著作を数多く読みました。

『企業参謀』が好評であったため、『続・企業参謀』(‎ 1986/2/7 講談社が出版され、その後合本版『企業参謀―戦略的思考とはなにか』(1999/11/9 プレジデント社)も出版されました。





🔶 大前氏は経営コンサルタントとしても超一流でしたが、アドバイスするだけの人ではありませんでした。自ら実践する人です。有言実行の人です。起業し、東京証券取引所に上場しています。現在は代表取締役会長です。


大前氏の本には、ものの見方、考え方を理解する上で重要な部分が多くあります。大前氏の真意を深く考えなくてはなりませんね。

この元記事は7年前にAmebaブログで書きました(2015-01-31 22:37:07)。
「新・大前研一名言集(改)」はかなりの量になりました。
私にとっては、いわばレガシィです。

その記事を再編集しました。


✑ 大前研一氏の略歴

大前 研一(おおまえ けんいち、1943年2月21日 - )は、日本経営コンサルタント起業家マサチューセッツ工科大学博士マッキンゼー日本支社長を経て、カリフォルニア大学ロサンゼルス校公共政策大学院教授やスタンフォード大学経営大学院客員教授を歴任。
現在、ビジネス・ブレークスルー大学学長、韓国梨花女子大学国際大学院名誉教授、高麗大学名誉客員教授、(株)大前・アンド・アソシエーツ創業者兼取締役、株式会社ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長等を務める。 (Wikipedia から)


大前研一氏の略歴補足

大前氏は日立製作所に勤務時、高速増殖炉もんじゅの設計を担当していましたが、原発の危険性を強く感じていたそうです。

その後、世界一の経営コンサルティングファームのマッキンゼーに転職。
マッキンゼー本社の常務、マッキンゼー・ジャパン代表を歴任。

都知事選に出馬しましたが、まったく選挙活動をしなかった青島幸男氏に敗れたことを機に、政治の世界で活躍することをキッパリ諦め、社会人のための教育機関を立ち上げました。BBT(ビジネス・ブレークスルー)を東京証券取引所に上場させました。

大前氏の書籍は、日本語と英語で出版されていて、米国の大学でテキストとして使われている書籍もあるそうです。


⭐ 今までにご紹介してきた書籍です。















⭐ 私のマガジン (2022.08.15現在)




















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