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地域創生・地域ブランディング界隈noteまとめ

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地域創生・地域ブランディング界隈のニュースや事例分析の他、マーケティングやデザインなど地域活性化やまちづくりに役立つnoteをまとめております。
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#場づくり

場づくりの考察。「自走する場」に必要ないくつかの要件について。あと、そもそもコミュニティとは?

こんばんは。藤本です。コミュニティ(共同体)が自走したと感じた出来事はある?あった場合、どうしてそう思ったの?という質問をいただきました。 コミュニティが自走するというのは、どんなイメージ?と聞きたい気持ちがそもそもあるけれど笑、自分なりの解釈でもってお答えしますね。 その前にまずぼくたちは「コミュニティ」「アソシエーション(=チーム的なもの)」「サークル」などという言葉を、ある程度区別して使う必要があるのかもしれません。 今、驚くほどにコミュニティという言葉が広がりを

居場所での「安心」をどう作るか?

筆者は、長年子どもの居場所づくりにかかわってきました。その経験から、居場所づくりにかかわる人たちや支援する人たちに向けて、「安心」の作り方についてまとめました。 居場所の成立条件とは? 人がそこを「私の居場所」だと感じる条件がある。それは、安心だ。  自分がそこにいてもいいのだという安心感。訪れた人がこの安心感を持てなければ、たとえ「居場所」と看板がかかっていても、その人にとっては居場所ではない。  立派で豪華な施設でも、安心出来ない場合がある。逆に、簡素な設備の建物でも

子どもから高齢者まで? 「地域の居場所づくり」の盲点

最近は「子ども食堂」の取り組みなども注目され、「地域の居場所づくり」が大変さかんです。 社会福祉協議会などは、ずっと前から「地域サロン」などの居場所づくりを推進していますし、市民活動団体の歴史の中でも、そうした「居場所づくり」のはずっと行われてきました。 僕自身も、子どもたちの「居場所づくり」に20代を捧げました。 「子どもから高齢者まで、地域のみんなが来られるような場にしたい」というような考え方に、よく直面するようになりました。 すばらしいことのようですが、その考え

暮らしというより、生活。「活かして生きる(生活する)場のデザイン」。

 コミュニティづくりの仕事をさせていただいている中で、この場はすごいと勉強させてもらっているのが「はっぴーの家ろっけん」さん。介護付きシェアハウスとして運営されているが、そこには日々多様な人が集って、それぞれの日常を実現している。はっぴーの家さんは、そんなところだ。 はっぴーの家さんについては、soarさんの記事が詳しい。 http://soar-world.com/2017/12/20/happynoierokken/  昨日は、そんなはっぴーの家さんの一周年祝いに参加

コミュニティは本質的に分断を内在している。それを前提にしつつ、どう接点を築いていくか。

 先日、僕の師匠の一人である中島明さん(東京都豊島区在住)と対談をした。彼はコミュニティづくりのプロフェッショナルだ。そんな彼との対談テーマは、コミュニティにおける分断。自分自身もまだ明確な答えがなく、模索しているようなテーマであるが、そうであるがゆえにこのテーマに2人で取り組むことにした。  コミュニティは、そもそもクローズ性(排他性)をその機能の中に包含している。人々が安心してそこに集えるのは、一定のクローズ性が担保されているからだ。つまり基本的には、何かと何かを分断す