#外交
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冷戦期の米国はどのように対外援助を利用していたか?Foreign Aid as Foreign Policy(2007)の紹介
国際政治では、対外政策の手段として軍事力だけでなく、経済力が使用されてきました。貿易や投資を通じて経済的相互依存を深めるという方法もありますが、対外開発援助のような方法もあります。冷戦期のアメリカはこの方面で多くの事例を残しており、その効果について研究者が調査を進めています。 歴史的に注目すべき事例の一つとして、ジョン・F・ケネディ大統領(在任1961~1963)のラテンアメリカに対する援助があります。ケネディ大統領は個別に行われていた開発援助を一元的に管理する体制を構築し
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第一次世界大戦の勃発に至る英独関係の歴史を記したThe Rise of the Anglo-German Antagonism(1980)の紹介
歴史学者ポール・ケネディは1980年の著作『英独対立の高まり(The Rise of the Anglo-German Antagonism)』の中でドイツとイギリスが敵対するに至ったことが必然であったという解釈を打ち出しています。彼の叙述の起点となるのは1860年であり、第一次世界大戦が勃発する1914年までの間に生じた英独関係の政治的、経済的、社会的な変化が多面的に検討されています。伝統的な外交史の方法だけに頼っておらず、ケネディの歴史解釈の奥深さが分かる研究です。 彼