日中戦争で中国が仕掛けた交通基盤の破壊工作にどのような効果があったか?
日中戦争(1937~1945)で中国共産党を率いた毛沢東は、日本軍の脅威に対して遊撃戦として知られる戦略を採用しました。中国国民党を率いた蒋介石もアメリカの援助を受けながら、1938年以降に日本軍の後方攪乱を目的とした遊撃戦を遂行しましたが、毛沢東が指導した遊撃戦の特徴として交通基盤の徹底した破壊が挙げられます。
例えば、谷間の隘路があれば、その入口を封鎖し、時間がゆる場合は稜線に沿って樹木を植え、そこから谷間を見下ろして日本軍を奇襲することができるようにします(菊池『中国