アサルトウェポンを試すに至るメカニズム
May 31, 2022
Transcription
In China, Shanghai officials lift some COVID-19 restrictions after two months of a severe "zero COVID" policy that closed most businesses and kept millions at home.
In Taiwan, President Tsai Ing-wen says the U.S. is planning "cooperation" between its national guard and Taiwanese military forces. The announcement came during a U.S. senator’s visit.
In Lebanon, Nabih Berri is re-elected to a seventh four-year term as parliament speaker with the fewest number of required votes.
And in Canada, Prime Minister Justin Trudeau's government introduces legislation to outlaw all trade in handguns.
訳例
中国では、ほとんどの企業を休業とし数百万人を自宅待機とした2ヶ月に及ぶ厳しい「ゼロコロナ」政策の後、上海当局は感染対策のための制限を一部解除しました。
台湾では、米国が州兵と台湾軍の「協力」を計画していると蔡英文総統が発表しました。この発表は、米国の上院議員の訪問中に行われました。
レバノンでは、ナビ・ベリ氏が最少得票数で国会議長に再選されました。任期は4年で7期目となります。
そしてカナダでは、ジャスティン・トルドー首相率いる政府が拳銃の取引をすべて違法とする法案を提出しました。
勝手に探究
本当は触れたくない話題、銃の規制についてまた取り上げます。
先日、バイデン大統領の演説を引用し、アメリカの今後に期待しました(合わせてアメリカの現状も紹介したので、よかったらこちら↓もお読みください)。
案の定、銃規制の反対を訴える勢力は手強そうです。米国大統領があそこまでハッキリ批判しても現状を変えられないほど、銃はアメリカ社会の「必要悪」になっているということでしょうか。
そんなことを何となく考えていたからか、YouTubeが気を遣ってこんな動画をオススメしてきました。
日本をよく知るアメリカ人のニックが、アメリカの銃規制について話している動画です。おかげで、アメリカ人の覚悟の一端を知ってしまったので、またこの話題を取り上げることにしました。
動画の要旨を勝手にまとめるとこんな感じです。
(詳細は動画をご覧ください)
1.銃はなくせるもんならなくしたい。日本は安全でよい。
2.アメリカでは自分や家族を守るために銃が必要
3.すでに銃であふれるアメリカでは銃規制は非現実的
ルールを守って銃を手放す善人が銃を持つ悪党の餌食となる
4.政府がそもそも信用ならない。政府と戦う手段として必要
5.父性の欠如で少年のメンタルヘルスに問題が生じている
1~3は分かる話ですのでいいとして、驚くのは4。日本人の政治不信なんて問題じゃありません。最後は命がけで政府と戦うと?ただ、それって銃の1丁や2丁で何とかなるような話ではないような・・・。
でも、ハッキリ「信用ならない」と断言できるのは、現状を妄信せず、自分の頭で考えている証拠だとも言えそうで、この動画からアメリカ人の独立心が垣間見えました。
5の父性の欠如の話。「荒くれ者のオヤジが理不尽にぶん殴る」時代の方がよかったとは言いませんが、「自分の世界を縛る柱」を失うと立ち位置が見えなくなるなんてことがあります。ナイーブな青少年は特に。
それがありもしない不安を生み、心配する(母)親がそれを増幅し、「不安の原因」を医者に求めます。これって今の学校現場ではよくある話です。
でも、結局親がやっていることといえば、手っ取り早く薬で子供の不安を取り除こうとしてるってだけ。いや、手に余る子供に病名を付けてもらって自分の不安を軽くしたいのかも、なんて言ったら意地が悪いか。
確かに他に手段がないと思い込んでいたらそうなるしかなくなってしまうし、薬の効果に関係なく子供は成長し、結果オーライな事例も多いとは思います。
しかし、子供の成長に必要な人間関係や大人の関与の在り方を見ないようにして心療内科を頼ったっていいことなんてないと思いますよ。
実際、ストレスの軽減と称して子供を自由にするとどうなるのでしょうか。その自由は孤独と言い換えることはできはしないか。自分の満たされない心の原因を他者に求めるとき、その孤独な子供にまっとうな判断ができるとは思えません。
そうなったら、その子供は「無敵」ですよ。薬で気分がいいときは、ねだって買ってもらったアサルトウェポンを試しちゃうかもね。
先進国といわれる国でも近代化したのはほんの数世代前です。輸入した思想に簡単に染まる前に、輸入元がどうなっているのか冷静に見極める必要があります。
特に、メディアで喧伝され半ば強制される正義や権利。思考停止の先にある未来に私たちの理想の社会はなさそうだと気付く人が増えることを期待します!
参考にしたページ
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