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詭弁を弄してまで守る既得権益。その結果に責任が持てるのか

May 25 2022

Transcription

U.S. lawmakers demand new restrictions on guns after a teenager killed 19 students and two teachers Tuesday at a Texas Elementary School.

China's foreign ministry denies knowing of a letter from Micronesia’s president that opposed a proposed agreement with 10 Pacific island nations that includes security and natural resource ties.

Pakistani police clash with supporters of ousted Prime Minister Imran Khan as they gather to march on the capital, Islamabad.

And in the West Bank, Palestinians protest during the funeral of a teenager killed in a clash with Israeli soldiers.

訳例

テキサス州の小学校で19人の生徒と2人の教師が10代の若者に殺害された事件を受けて、米国の議員たちは銃に対する新たな規制を要求しました。

中国外務省は、太平洋諸島10カ国との 安全保障や天然資源に関する協定案に反対するミクロネシア大統領からの書簡の存在を否定しました。

パキスタンの警察は、イスラマバードでデモ行進をするために集まった、失脚したイムラン・カーン(前)首相の支持者と衝突しています。

そしてヨルダン川西岸では、イスラエル兵との衝突で死亡した10代の若者の葬儀で、パレスチナ人が抗議しています。

勝手に探究

珍しく、やけに長くて分かりづらい英文があったので部分に切り取って説明します。

2つめの中国の記事です。

China's foreign ministry denies
中国の外務省は否定しました
knowing of a letter from Micronesia’s president
ミクロネシアの大統領からの書簡について(何か)知っているということを
that opposed a proposed agreement with 10 Pacific island nations
(その書簡は)10カ国の太平洋島国に(中国から)提案された取り決めに反対するものです
that includes security and natural resource ties.
(提案された取り決めには)安全保障と天然資源における提携が含まれています

ミクロネシアの大統領がいっていることなど知らん!と言っています。
もうこちら(中国)からの提案に乗ってきた国が10カ国あって、今更何言ってるのか、くらいの感じですね。

支援を受ける国にとってどれだけ有益な提案であっても、中国の影響力が増すことに否定的な勢力からすれば、そんな提案は「危険」になるわけで、後からいろいろ言ってくるのでしょう。

確かに、中国の支援がマイナスに働いている事例もある(以下のリンク参照)のですが、自分の国をどうするかはその国次第なわけで、結局は自分たちの責任で選択すべき問題と言えそうです。

ここで終わろうと思ったのですが、もう1つお付き合いください。

アメリカの銃乱射事件について。バイデン大統領がまともなことを言っていて感動しました。

少し長いのですが全文引用します。

「まただ。またしても虐殺が起きた」とバイデン氏は述べ、「小学校で。美しい、罪のない、2年生、3年生、4年生が犠牲になった。いったい何十人の小さい子供がこの事態を目撃し、とんでもないことに、まるで戦場にいるかのように友達が死ぬのを目にしたのか。子供たちはこの経験を今後一生、抱えていくことになる」と話した。

「いったいいつになったら我々は、銃ロビーに立ち向かうのか。もう、うんざりだ。自分たちがこの殺戮(さつりく)に何もできないなど、言わないでほしい」

「18歳の子供が店に入って、アサルトウェポン(殺傷力の高い攻撃用銃器)を2丁買うことができるなど、ひたすら間違っている」

「こんな乱射事件は、世界のほかの場所ではめったに起きない」

「なぜ我々はこの殺戮を受け入れているのか。どうして同じことが繰り返されるのを、我々は許しているのか。いったい我々の気骨はどこにあるのか」とバイデン氏は述べ、「いい加減、行動するべき時だ。できることはもっとある。もっと対策をとらなくてはならない」と強調した。

もう1人、コネチカット州選出のクリス・マーフィー上院議員(民主党)の演説も紹介します。

「この子供たちは運が悪かったわけじゃない。このようなことは、この国でしかおきない小さい子供たちが、今日学校で撃たれるかもしれないと思いながら学校に行くなど、この国だけだ。しかもそれを、私たちは選んでそうさせている

アメリカでは銃規制を訴える民主党それに反対する共和党が議論を続けています。

共和党の意見はいつもこれ。

「銃規制強化はこうした犯罪を防ぐ手段ではない」
「学校の子供たちを守るには、学校の敷地内で武器を使った警備体制を強化することこそ、最も効果的」

制限されることを嫌う自由な国アメリカを作ってきた共和党。自分の身は自分で守るマッチョイズムで事態は好転したのでしょうか。

武器がなければ意見を言えない、外を歩けない、夜も眠れないなんて状態なら、そんな国は法治国家ではありません。内乱が起こっているとも言えます。

アメリカってそうなんですか?

きっとそうじゃないんだから、もう銃は規制しましょう。薬物中毒の若者が都市部に集まって深夜から早朝にかけてバイオハザードの様相を見せたとしても、ゾンビと違って襲ってくるわけじゃありませんから。

少し話が逸れますが、アメリカはよその国に口を出せるような状況にない気もします。上の動画など、まさにそれ。幸い通貨の覇権を握っているのですから、豊富な予算を社会的弱者を救う抜本的な改革に費やすべきでしょう。SNAP(旧フードスタンプ)に甘んじないで済む仕組み作りを、アメリカの力で成し遂げて欲しいと思います。


参考にしたページ


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