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フィンランドNATO入りの秘策

June 21, 2022

Transcription

Finnish President Sauli Niinisto confirms that talks between Finland and Turkey on NATO membership have begun. But he says reaching an agreement at a planned NATO meeting this month may be difficult.

Ukrainian military officials say heavy fighting is continuing in the city of Sievierodonetsk, as Russian forces try to push further into the Luhansk area.

In Britain, railway workers begin a three-day strike after last-minute negotiations between the union and train companies failed.

And in Southern China, heavy rains cause major flooding and landslides in three southern provinces.

訳例

フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領は、NATO加盟に関するフィンランドとトルコの協議が開始されたことを確認しました。しかし、今月予定されているNATOの会議で合意に達することは難しいかもしれないと言及しました。

ウクライナ軍当局によると、ロシア軍がルガンスク地区への攻勢を強め、セベロドネツク市では激しい戦闘が続いているようです。

英国では、鉄道労働者の組合が鉄道会社との大詰めの折衝に失敗したため、3日間のストライキに入りました。

そして、中国南部では、大雨により南部3省で大規模な洪水と地滑りが発生しています。

勝手に探究

NATO加入を巡ってもめ事が起きています。

NATO加盟国でEU加盟準備国のトルコ
VS
NATO非加盟国でEU加盟国のフィンランド

です。EU加盟にはEUの規定、コペンハーゲン基準があり、地理的要件に加え、政治や経済に様々な条件が付きます。もちろん、NATO加盟にも条件があります。どちらも加盟国の全会一致が必要です。

トルコとフィンランドは、どちらも加盟国として加盟を希望する国を排除する権利を持っているということですね。

ならば、双方認めてOKでいいじゃないか、なんてお気楽に思ってしまいますが、そう簡単にいかないからもめているのが実際のところ。お互いが譲れないラインを持ち、お互いに容認してほしい事情があることがうかがえます。

具体的な問題点は以下に紹介した他サイトなどを参照していただくとして、ここは野次馬的にどうなりそうか考えてみましょう!

まず、EU的にはトルコは要らないわけです。でも、NATOからすると、フィンランドは心強い味方と考えているはず。なんとなくEU≒NATOと考えると、トルコをNATOから外せばいいってことになります。

そういえばトルコはロシアと近く、ロシア製S-400防空システムを導入してました。通常、味方は多ければ多いほどいいはずですが、どうやらアメリカの考える同盟国は武器を買ってくれる国のことを指すようなので、トルコはアメリカの不興を買っているはずです。

S-400防空システム

しかも、今回のウクライナ戦争でも明らかなように、アメリカは世界平和など望んでいません。もめ事は大歓迎なんです。トルコと喧嘩別れする方が火種が残ってよいなんて思っているかも。

それに、NATOに防衛を依存する国家が応分の負担をしないことにアメリカは納得していません。「もっと金使えよ、お客なんだから」ってなもんです。

NATO加盟国にとっては、一線を越えたロシアがいるだけでもけっこうな近所迷惑なのに、NATOを逆恨みするトルコがロシアに付くのは不気味に感じるはず。ロシア問題の仲介役を失うことにもなります。そうなればNATO加盟国は防衛予算を引き上げざるをえません。アメリカ製最新兵器の導入も進むでしょう。まさにアメリカの狙い通りといえます。

ロシアにしても、なんだかんだでヨーロッパにガスを売り続けながら、世界のほとんどの国と関係を保っています。食料とエネルギーがあるのですから当然と言えば当然ですね。その上で、ヨーロッパの一角を崩せれば大満足のはず。しかもトルコはヨーロッパではロシアに次ぐ人口を抱える国家です。輸出先として有望でしょう。

※トルコは本当はアジアとか中東というくくりだとは思うのですが、自分たちでヨーロッパだと言っているので、ヨーロッパ扱いにしています。

ということで、トルコの意思に関係なく、アメリカとロシアの都合でトルコにはNATOを出てもらい、フィンランドをNATOに入れる、というのはどうでしょう。いや、もしかすると、「フィンランドのNATO入りはさすがにロシアが嫌うので・・・」なんていって、うまいことトルコを切ったあとに、フィンランドは保留、とかかな。だってフィンランドは中立を守るために初めから防衛予算を多くとり、アメリカから武器をたくさん買っているんですもん。そのまま買わせとけばいいってことになったりして。

それに、そんな意地悪をしても、歴史的にフィンランドがロシアにつくことはないし、結局はアメリカの武器を買うしかないはず、とか思われていそうです。

ちょっとフィンランドが気の毒になってきました。

ということで、フィンランドNATO入りの秘策を急遽考えます。

そうですねぇ、国際社会とかじゃなくて、アメリカに直接訴えるっていうのはどうでしょう。大統領じゃなくて首相が(ここが大事)。アメリカはそういうのに弱そうだし。どうです?

フィンランドの世界最年少首相 サンナ・マリン氏
ドラマのワンシーンに見えますが、スウェーデン首相との共同記者会見です。

プーチン大統領と話の出来るトランプ前米大統領だったらすぐ話をまとめてくれそうですね。

だいぶ違和感ありますが・・・

そういえば、NATOに加盟を申請する北欧の国はもう1つありました。スウェーデンです。スウェーデンはどうなるのかな。

なに!こちらも女性が首相だと!!こちらもスーパートランプ案件か??

スウェーデン初の女性首相マグダレナ・アンデション氏

さすがは一国の首相。頼りになりそうです。なんでもあだ名は「ブルドーザー」だとか。スーパートランプを呼ぶまでもなく、自分でなんとかしてしまいそうです・・・。

共同記者会見の模様

非道な金儲けをする割にヒーローシンドロームのアメリカを誑し込める(失礼)のは、知性的な女性首相なのかもしれません。アメリカがマッチョなうちに、女性が世界を平和に導きましょう!それがいいような気がしてきました。

女性首相。日本ではいつになるのでしょうかねぇ。

参考にしたページ


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