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竹炭クリエーター南 眞紀インタビュー①

この度、「竹害」という社会的課題の解決を目指して竹炭インテリア事業を行う株式会社TAKESUMIでは、自社のクリエイティブのトップである南 眞紀(みなみ まき)にインタビューを実施しました。

”竹炭クリエーター”として、25年近く活動する彼女にインタビューすることで、竹炭インテリア「TAKESUMI」の魅力を少しでもお伝えすることができればと考えています。

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――――― 自己紹介をお願いします。

株式会社TAKESUMIの代表取締役副社長の南 眞紀です。普段は、”竹炭クリエーター”として、竹炭を用いたアクセサリーやインテリアを制作するアーティスト活動をしています。TAKESUMIが展開する竹炭インテリア事業では、デザインから制作までの責任者をしています。

また、株式会社MDPというデザイン会社の社長も兼任しており、同社は今年で設立20年目になります。同社ではWEB制作、ネットショップの制作や運営、商品企画、パッケージデザイン、店舗プロデュースなどを手掛けています。

振り返れば、この会社で、過去に竹炭の商品企画をはじめたことで、竹炭との長い年月が始まりましたね。

――――― 竹炭インテリアとは、どのようなものですか?

竹炭インテリアは、プリザーブド・フラワーであったり、アーティフィシャル・フラワーという生花のような造花や最近流行りの多肉植物を一緒にアレンジをしたり、竹炭と主にお花を合わせてアートにしたものです。

皆様に竹炭をインテリアとしてお楽しみいただきたいと思い、制作を開始したんです。

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――――― どうして竹炭を使ったインテリアを作ろうと思ったのですか?

約30年前に、竹炭ブームがあったのですが、その当時、竹炭は枕にされたり、ご飯を炊く時に入れられたりというような使われ方をしていました。

私自身は竹炭の形が好きだったので、この形を生かして何かを組み合わせ、新しいものができないかと思っていたので、最初はラインストーンやシルバーアクセサリーを竹炭に組み合わせたアクセサリーを作りました。

ある日、竹炭を花材と組み合わせ、花瓶に活けてお店に飾ったところ、親しいお花の先生から「これは素晴らしい。」と褒められ、そこから本格的に竹炭インテリアを作るようになりました。

――――― 株式会社TAKESUMIについて教えていただけませんか? 

株式会式TAKESUMIは2015年の1月に設立されました。

日本には「竹害」という社会問題があります。「竹害」とは、生命力の強い竹林が日本の里山を侵食し、その結果、生態系の単純化や土砂崩れが起きやすくなるという社会的課題です。

TAKESUMIでは、この「竹害」を改善したいという社会貢献の気持ちとともに、ECサイトを通じて、竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」をご提供しています。

竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」が提供する竹炭インテリアとは、日本の炭焼き職人が丁寧に焼き上げた最高級の竹炭に、先ほど申し上げた綺麗なプリザーブド・フラワーやアーティフィシャル・フラワーのようなお花や水引など様々な装飾を合わせたインテリアです。

花飾り(ピンク、ちりめん青)1

竹炭には消臭効果や調湿効果などもありますので、竹炭インテリア・ブランド「TAKESUMI」は、デザイン性、機能性と、「竹害」の社会的課題を解決したいという社会性の3つの切り口がある竹炭インテリアとなっています。

現在、「TAKESUMI」では、胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア「祝い竹炭」と、ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア「飾り竹炭」の2つのシリーズをご提供しています。

――――― 改めて、竹炭とはどのようなものでしょうか? 

竹炭とは、竹を材料とした炭です。文字そのままですね。日本には炭文化が昔からあって、竹炭は、木炭の一つというように位置付けられます。

竹炭には作り方がいくつかあります。例えば、ドラム缶で焼く方法もありますが、インテリアに使われているものは基本的に、機械窯もしくは土釜で焼かれたものになります。竹炭を作るには、手間も時間もかかり、炭職人の長年磨かれた技術と経験が必要となります。

竹炭が作られる工程をご説明しますと、まず、竹を伐採してから焼く前に3か月間乾かします。次に、竹を一度窯に入れ、燻してからまた約1か月乾かします。そこからようやく本焼きに入り、完成となります。伐採から約半年かかることもあり、多くの時間と労力が必要となります。

――――― 日本の竹炭、木炭の歴史について教えていただけますか?

わが国最古の木炭は、愛媛県肱川町鹿ノ川の洞窟から発見されたもので、およそ30万年前のものとされています。日本に正式に伝わったのは平安時代で、その後の日本の文化に多大な影響を与えました。国宝が所蔵される正倉院の床下にも使われ、調湿効果やシロアリ予防効果などがあります。その当時から、木炭は風水的な縁起物としての意味も含め、愛され、利用されてきました。

「竹炭クリエーター南 眞紀インタビュー②」へ続く



<ご紹介>
ECサイト「祝い竹炭」 胡蝶蘭など祝い花のような贈答品用の竹炭インテリア
ECサイト「飾り竹炭」 ご家庭やオフィスに置くことができる竹炭インテリア

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