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病気のもと③「ガンと自律神経」

昨日、緊張状態になると自律神経が『交感神経』優位になることを書きました。

では、交感神経優位になるとどうなるのかという事をおさらいすると

①心拍数が上がり、呼吸が浅くなる(酸素欠乏)

②手足から血液が引いて行き、冷え性になる(低体温)

③胃や腸の機能が落ちる。(消化不良)

④覚醒して、寝つきが悪くなったり、夜に眠れなくなる(寝不足)

⑤常に緊張状態が続いているので、疲れが取れない(疲労蓄積)

まず、ガンは嫌気性細胞なので、酸素を必要としません。逆に、酸素を嫌います。

呼吸が浅くなり、体内に送り込まれる酸素が少なくなると、ガン細胞の大好きな環境が出来上がるのです。ですから、有酸素運動が大切なのですね。

それから、ガン細胞が一番活発になるのは体温が35℃台前半と言われれています。低体温がガン細胞の温床になるのです。

逆に、実験では43度を超えると、ガン細胞は死滅すると言われていますが、本当のところは人それぞれで確実ではないような気がします。

まあ、ともかく低体温はガンを育てるのです。

それから、三番目の消化不良や、4番目の疲労蓄積などは、普通に考えても病気を作るもとです。

したがって、酸素不足で低体温、十分な栄養も消化できずに疲れ切った身体になって時間が経つと、ガン細胞が増殖しだすのでしょう。

そして、もうひとつ、結構結構知られていないことで、大事なことがあります。

それは「白血球」のバランスです。

「白血球」とは外部から体に細菌やウイルスが侵入してきたときに、それをやっつけてくれるありがたい防衛隊ですね。

コロナウイルスがやってきても、「白血球」がいてくれるからほとんどの人たちは死なないのです。

「白血球」には種類があります。細かく分けるといろいろありますが、ここでは大きく3つに分けてみます。

まずは外敵(細菌・ウイルス)などをやっつけてくれる「顆粒球(好中球)」。これがいわゆる僕たちのイメージしている「白血球」です。

次に「リンパ球」。これは主にガン細胞を担当している「白血球」軍団です。

最後に「マクロファージ」。これは主に大きな細菌やウイルスなどを食べる「白血球」です。

この3つの割合は、通常の場合「顆粒球60~70%」「リンパ球30~40%」「マクロファージ5~7%前後」と言われています。

ところが…です。

自律神経が『交感神経』優位になると、身体は外部から細菌やウイルスが侵入してきたと反応します。

すると、一気に「顆粒球」の割合が増えます。自動的に外敵防衛隊が増強されるのです。

「顆粒球」「リンパ球」「マクロファージ」合わせて100%ですから、「顆粒球」が増えると当然他の割合が減ります。

「マクロファージ」は最初から少ないので、一番影響を受けるのは「リンパ球です。

「リンパ球」が減るとどうなるか…

「リンパ球」のお仕事は、ガン細胞の退治です。

僕たちの身体は毎日細胞分裂を繰り返して、常に新しい細胞に入れ替わっています。

そのときに起こるコピーミス、それが「ガン細胞」だと言われています。

それは毎日5000回起こる、つまり、毎日新たなガン細胞が5000個作られてるわけです。

それをせっせと退治してくれていた「リンパ球」軍団の数が減るわけですから、増え続けるガン細胞たちを処理できなくなるのです。

つまり、緊張状態のつづく『交感神経』優位で長期間生きていると、ガン細胞が増殖して、ガンになる可能性が高いのです。

僕はガンが分かる前、昼は研修講師、夜はボクシングジムのトレーナーでした。

昼は初対面の大人数の前で話して緊張し、夜は絶対に負けられない戦の世界で緊張していました。

当時はプロ選手を3人教えていましたので、1年じゅう誰かの試合が決まっているような状態で、いつも緊張が取れませんでした。

こういう「緊張生活」あるいは『交感神経』優位の生き方が、僕のガンを創り出した大きな原因の一つではないかと思っています。

まあ、僕以上に忙しく、長く緊張状態でいる人もたくさんいらっしゃるとは思いますが、僕の場合はあれが限界だったのでしょう。

ではでは、どうすればいいか?

まずはリラックスすることです。心と身体をゆるめることです。

温め(40度前後)お風呂にゆったり(最低20分ほど)入ること。

温めの温泉なんて、最高ですね!

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これを行うと「白血球」の割合が通常の割合に一気に戻ることが実験で確認されています。

それから、自律神経を物理的にマッサージすること。

自律神経はおなか、胃や腸に張り付いているそうです。ですから、お腹をやさしくマッサージして、緩めてあげることです。

お風呂に入りながら「今日も頑張った。お疲れ様~」と自分に声掛けをしながらマッサージするといいと思います。

そして、お風呂に入っているときに一番大事なのは「考えない事」です。

昨日の記事にも書きましたが、交感神経優位の根っこをたどっていくと、そこには「ネガティブ思考」があるのです。

「ネガティブ思考」が「自律神経」のバランスを崩し、病気(ガン)を創り出す。

ですから、お風呂に入っている間くらいは、何も考えずに「ああ~気持ちいい~」と身体に感じるお湯の感覚、身体にしみ込んでくる熱の感覚を楽しみましょう。

これを毎日の習慣にすれば、かなりの確率でガンを予防することが出来るのではないかと思います。

お試しあれ!

※白血球の割合のお話は阿保徹先生のロジックからお話ししています。詳しく知りたい方は阿保徹先生の著書をお読みください、とても勉強になりますよ。


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