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うつ病になってから障害者手帳を取得するまでの手順について

今回は私がうつ病になってから障害者手帳を取得するまでの流れを書いていこうと思う。もしうつ病で障害者手帳のことなどで悩んでいる人がいれば参考にしてもらえれば幸いだ。

受診

障害者手帳を申請したいなら今あなたが通っている病院で主治医に手帳を取得したい旨を伝えなければならない。
基本的に手帳は体調の悪さが該当していれば申請できる。
ただ、ここではそれ以外にもちょっとアドバイスしたいと思う。
手帳の取得は患者の生活意向と主治医の治療プランに合わせてよく相談した方がいいという点だ。
私の場合は最初手帳を申請する気など全く無かった。
なぜかというと、私の症状は軽いと思っていたからだ。だから、ちょっと病院にかかればすぐに仕事に復帰できると思っていた。
だが、いざ通院してみると自分の病状がかなり重いことがわかった。この時点で私の当初の意向とは大きく外れることになる。
仕事を休職して、治療に専念することになった。
治療を始めて約一年後、今度は仕事に完全復帰するかパートタイム的な感じで復帰するか決めなければいけない時期がやってきた。
私は完全復帰するつもりだったが、主治医からそれはとめられた。
ならばとパートタイム的に復帰することにした。
私は友人らに相談。
すると友人から障害者手帳をおすすめされた。
私は自分で障害者手帳についてちょっと調べてみて、それから主治医に「障害者手帳というものを申請してみたいんですけど」と初めて相談した。
ここで大事なのは、患者の意思があくまで大事ということである。
こちらが消極的なのに医者の方から障害者手帳を絶対取りましょうということはまずない。
自分で意思表示ができるためにも、障害者手帳についてネットでちょっと調べるくらいのことはしたほうがいい

障害者手帳のメリット・デメリットについて説明を受ける

主治医に障害者手帳の取得の意思があることを伝えると、主治医から障害者手帳について説明を受ける。特にこちらの今後の意向に対してのメリット・デメリットの説明をされる。
私の場合は、まぁ、偏見が一番のデメリットだった。
うつ病や障害者手帳に理解がない人はやはり一定数いるので今後の人間関係や就職等に影響をするかもしれないという説明を受けた。
だが、こうやってnoteにも書いている通り、私は自分の病気に関して特段隠そうとは思わない(聞かれない限り主張しようとも思わないが)。まして、うつ病になったくらいで人間関係に影響が出るような人とは関係を続けようとは思わないし、うつ病であるくらいで差別をしてくるような会社の元で働こうとも思わない。

とはいえ、この段階で私は「しばらく考えます」と主治医に返事をして、結局1ヶ月考えることにした。
この間私は仕事へパートタイムで復帰することを止め、完全に辞めることにした。どうしても今の自分の体調では仕事ができないと思ったからだ。

1ヶ月後、私は医者に障害者手帳を申請したいと伝える。また、退職をして新たな働き方を探すという意思表示もした。
医者もそれを聞き入れてくれ、障害者手帳の申請に向けて動くことにした。

役所に行って必要な書類を受け取る

医者から「役所で必要な書類を受け取ってきてください」と言われるので、自分が住んでいる町の役所に赴こう。
窓口の名前は自治体によって異なるが、概ね障害とか福祉を扱っている窓口が障害者手帳の担当窓口だ。わからない場合は、総合窓口で聞けば大丈夫だ。
担当窓口に行き「精神障害者手帳の申請をしたいんですけど」と言えば職員が対応をしてくれる。
申請をしたいと行っても初回訪問でいきなり申請ができるわけではない。
まずは精神障害者手帳について説明を受け、申請に必要なものはなにか説明を受ける。ここで自分が書かなければならない書類と通院している病院に提出する診断書のフォーマットをもらえる。
自治体によって違うのかもしれないが、私の場合は自立支援医療の案内もしてもらった。自治体によって独自の支援サービスをしていることがあるので、事前にネットで調べてから行くといいだろう

病院に診断書のフォーマットを提出する

役所で書類を受け取ったら、病院で書いてもらわないといけない書類は病院にさっさと提出してしまおう。書いてもらうまでに時間がかかるので早めに提出するのが吉だ。
また、これは窓口のスタッフにお願いすればいい案件なので、受診日でないときでも構わない。とにかく早めに病院に提出して記述をお願いしよう。

申請に必要な書類等を役所に提出する

病院に書類を用意してもらったら、役所に向かう。
このとき、自分が書かないといけない書類の書き方がわからなかったら、空欄のまま役所に行って大丈夫だ。そもそも普段見慣れないフォーマットの書類なのだからわからなくて当然だ。
役所の窓口で職員に教えてもらいながら書けばいい。
また、まれに通院している病院に電話で確認しないといけないことがある(私の場合はあった)。なので、電話がすぐ通じるよう、休診日ではない時に役所に行くのがいいだろう。

役所に必要なものを提出したら申請は終わり。

障害者手帳の受け取り

申請をして2ヶ月ほど経ったら、役所から通知が届く。
手帳が直接届くわけではないので注意を。
持参物を忘れないようにして役所に行き、そこで手帳を受け取ることができる。
また、自分が所持している手帳で主にどんな行政サービス等が受けられるのかもこの時に説明してくれる。
資料ももらえるので安心だ。

長くなったが、これがうつ病になってから障害者手帳を受け取るまでの主な流れだ。
私の場合は障害者手帳を申請して良かったと思っている。
というのも、こう見えて昔の私は夜も休日もばりばり働くような人だった。残業代もいらないから働くし、休日だってボランティアで出勤していた。それがいいか悪いかは別だが、私はそういう働き方が好きだった。
だが、うつ病になった今そういう働き方はもうできないと感じている。
だから、これからは自分の体のことを考えながら働き方を模索するつもりだ。
その第一歩として障害者手帳を取得できたのはほんとに良かったと思っている。

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