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自殺未遂を繰り返す内に、ふと一回だけ自殺が成功するのだと思う

私が昨年行った自殺未遂の回数だけで軽く20回はいくのではないかと思う。
手段は飛び降り、首吊りなど様々だ。
中でも手軽な首吊りは散々試した。
自分でも知らない内に意識を失い床に倒れていたこともある。

こうして自殺未遂を繰り返す内に、私はふとあることに気づいた。
きっと自殺をした人は、何度も自殺未遂をしているのだ。

自殺というと学園青春物のワンシーンのように「俺はな、死んでやらぁあああ」と決死の覚悟で飛び降りる、そんなイメージかも知れない。私もそういうイメージだった。
あるいは切腹のように覚悟を決めて息を止めて自殺をする、そんなイメージかもしれない。
私もそうだった。
ところが、自分が自殺未遂を何度も繰り返す内にそれは違うなということに気づいた。

今日も自殺未遂しよう。
そんな軽い気持ちでチャレンジしていたらたまたまその日は自殺が成功してしまう。
それが自殺なんだと。

だから周りの家族や友人からしたら不安で仕方がないのだと思う。
普通に暮らしてたと思ったら、ある日知り合いが自殺している。
そんな感覚なのだから。
よく有名人が自殺すると、周りの知人らは「そんな雰囲気は全くありませんでした」と言う。
あれは、私はよくわかる。
なんせ、こちらは「今日も自殺未遂してみるか」という感覚しかないのだから。

一応説明しておくが、「死ぬのが怖くない」なんてことはない。そういう漫画のキャラクターみたいなことを言いたいのではない。
それにもし死ぬのが怖くないのなら、生きることも怖くないのだから逆にハツラツと生きるのではないかと思う。

医者は私の状態を「自殺という簡単な答えを出しすぎ」と言う。
なるほどな、と思った。
簡単な答えを導いていると思われたくないので、しばらく自殺未遂は控えている。

簡単な答え…。

簡単な答えとはよく言ったものだ。
では、簡単な答えでない答えとはなんだろう。
そんなことを考えながら、とりあえず今日は自殺をしなくて済みそうだ。

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