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❖引っ越しの片付けは、心の中の片付けもしてくれる~Cleaning up when you move will also clean up your mind~❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月12日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆引っ越しの片付けは、心の中の片付けもしてくれる◆
今日の午後に借りている部屋の明け渡しがある。既に、近場にホテルもとっていて、部屋を片付けつつ、海外に持っていく物はホテルに運んでしまうという作戦で賃貸物件からの撤退戦を展開している。

引っ越しの度に思うことがある。それは、引っ越しは単なる移動ではなく、次の生活や職場や環境に向かっていくための覚悟のようなものを作り出すプロセスなのではないかということである。それなりの時間を過ごした空間を埋める物たちを一つ一つ片付けている間、色々な思いが駆け巡る。
Every time I move, I have something to think about. That is, moving is not just a move, but a process of creating something like a readiness for the next life, workplace or environment. While cleaning up the things that fill the space where I spent a certain amount of time, various thoughts run around.

今の生活や職場や環境のままでも良かったのではという後悔とか不安とかが、片付けを進めていると心の奥底からジワジワと湧き出てくる。すると片付けの手が止まることが多くなる。もちろん次の生活や職場や環境に対するワクワクとした思い、ドキドキとする期待なども続けて出てきて、後悔や不安をかき消そうとしてくれる。

一時はそんなワクワクやドキドキが前面に出てきて、ポジティブな気持ちになれるのだが、片付けを進めているとまた後悔とか不安とかが顔を出す。そして次へ向かおうとしている自分への疑いとか迷いとかが、揺さぶりをかけてくる。

「次へのワクワクとかドキドキとかが心の中のメインであるように考えているけれど、それって単なる自己暗示じゃないのか。」

そんなふうに、後悔とか不安とかをかき消そうとしている空元気の部分があることは事実で、自分自身で自分が演じていた痩せ我慢をしっかりと見抜いてしまっているのである。

そんな心の中の激しい葛藤を体感しながら、少しずつ「今」の生活や職場や環境を、「今まで」の生活や職場や環境に切り替えるのが、片付けというプロセスと時間なのだと思う。だから片付けは、本や衣類や雑貨などの物理的な整理をしながら、心という精神的な整理をしているプロセスと時間である。

「今」とのしっかりとした決別をし、「今まで」に切り替えて、「次」へ向かう決心を固めていく、そのような心の準備は、家の中の物量が減っていくのと反比例の関係で進んでいく。
Making a firm break with "now", switching to "until now", and solidifying the decision to move to "next", such mental preparation will reduce the amount of things in the house. It proceeds in an inversely proportional relationship.

私はこのように落ち着いて、生活拠点を移す準備ができている。だが、東日本大震災、福島原発の事故、ウクライナ情勢などの場合、心の準備もさせてもらえないまま、避難を余儀なくされたわけで、さぞかし無念であったと思う。
I'm so calm and ready to move my base of life. However, in the case of the Great East Japan Earthquake, the accident at the Fukushima nuclear power plant, the situation in Ukraine, etc., people were forced to evacuate without being prepared for their hearts, so I think it was regrettable.

東日本大震災も福島原発の事故も、まだ生活拠点に戻れていない人たちもいるし、戻れたとしても元通りにはならない苦しみや悲しみを抱える人たちも少なくない。ウクライナ情勢の場合、今まさに生活拠点が奪われ続けていて、その被害は日増しに拡大しており、戻れる目処は立っていない。一日も早く、日常が戻ってくることを願うばかりである。
Due to the Great East Japan Earthquake and the accident at the Fukushima nuclear power plant, there are many people who have not yet returned to their living bases, and there are many people who have suffering and sadness that will not be restored even if they do. In the case of the situation in Ukraine, the living base is being deprived right now, and the damage is increasing day by day, and there is no prospect of returning. I just hope that my daily life will come back as soon as possible.

話は私の引っ越しに戻るが、昨日の夜の段階で片付けはほぼ完了した。2年前にこの部屋に来たときの記憶が蘇ってくる。新しい生活や職場や環境に向かうためのステップなのに何だか寂しさがある。部屋の中に物がなくなって、不自然に広くなった空間が、その寂しさを膨らませているようだ。

しかし、こんな空間に全く寂しさを覚えない奴もいた。もうすぐ居候生活から解放され、自然界に戻れる嬉しさを奴は感じているのだろう。広い床も奴にとっては都合の良い遊び場のようである。元気いっぱいウロウロしていて本当に嬉しそうだった。

奴を海外に連れていくのは難しいので、奴との関わりもあとわずかである。そして部屋の方は一足早く、今日が最後である。2年間の日本での生活を支えてくれた空間に感謝をしたい。
It's difficult to take her abroad, so I have little involvement with her. And the end of the relationship with the room is a little earlier, and today is the last. I would like to thank the space that supported my life in Japan for two years.

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