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⚔ ナGAMAサ奮戦記 ⚔ ~第63試合~(2023年10月22日)

(かつてシャムで活躍した山田長政に憧れて、インドシナ半島で日々奮戦するGAMAの紹介)

【記事累積:1796本目、連続投稿:763日目】
<探究対象…ヒキガエル、生物、心理、擬人化、メシア(救世主)、ツンデレ>

今日のテーマ「ツンデレ・メシア」
去年タイに住んでいたときの居候たちの中に、一目置かれる存在がいました。奴は他の居候たちから「メシア(救世主)」と呼ばれていたのです。さてどのような点でそう呼ばれていたのでしょうか。【課題の設定】

居候たちが生活するケージはそれなりの広さはあるものの、天井が低く、圧迫感でストレスを感じることが多いと思い、時折、ケージのフタを上げて開放感を与えるようにしていました。するとある居候がケージから脱走を試みたようです。しかしケージは段ボールの上にあるため、周囲は断崖絶壁のようになっています。その高さに恐れをなしたのか、途中で脱獄をやめたものの、ケージに戻れずに宙づり状態になっている奴がいたのです。【情報の収集】

奴は何とかよじ登ろうとするのですが、二の腕が限界に達していました。少しずつ重力に引っ張られて、崖の下に落ちそうな状態になっています。もはやこれまでかと思われたその時、そのピンチに気づいた奴が素早く動き出しました。どうやら奴がメシア(救世主)のようです。【情報の収集】

奴は仲間のピンチに気づいたものの、冷静さを保っています。慌てて駆け寄って、下手に振動を与えると仲間が落ちてしまうかもしれません。そこで状況を丁寧に観察し、どのような対応がベストかを考えているように見えます。それにしても観察の時間が異常に長く、じーっと落ちそうな仲間の様子を観察し続けています。奴は石橋を叩いて渡るタイプで、中でも相当慎重なタイプと考えられます。【整理・分析】

そのうち仲間も限界に達してきました。しかしそのとき電光石火の勢いで奴は仲間の近くに飛び込み、仲間の手(前足)を掴んだのです。一瞬の出来事で私も驚きました。しかし不思議なのはここからです。せっかく近くに来て、仲間の手(前足)を掴むことができ、引き上げるチャンスなのですが、奴はよそ見をしはじめました。そしてそのあとさらに引き上げるどころか、背中を向けて無関心を装いはじめたのです。【情報の収集】

なぜ奴は仲間を助けないのでしょうか。救世主(メシア)というと、全てを投げうって万人を献身的に救済しようとする「優しさ溢れるイメージ」がありますが、奴はちょっと違うようです。近づいてはみたものの、仲間が自力で登れそうだと判断すると、わざわざそれ以上手助けをしないという「合理性」も兼ね備えていて、その姿は「ツンデレ」のようにも見えます。【整理・分析】

結局、奴は仲間をそれ以上助けようとはせずに、背中を向けたままでした。そのため、落ちそうだった奴も諦めて、自力で登ることにしたようです。居候たちの様子を見ていると、見た目は同じヒキガエルでも、それぞれに性格が違っていて、とても面白いです。人間が近づいても物怖じしない奴もいれば、いつもケージの隅っこにいる奴もいます。こうした性格の違いはどのように生じるのか、そこには人間の性格の違いの生じ方との共通性はあるのかなど、興味深いテーマがあります。引き続き観察を続けて、新たな発見をしていこうと思います。【まとめ・表現】【今後の課題の設定】

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