『ファートンいきもの記』【41】 (2022年6月10日)

今日の「いきもの」は≪GYMグリガエル≫である。
以前、名前が分からないカエルとして紹介した奴であるが、色々と検索して名前が判明した。奴は「アジアジムグリガエル」という名で呼ばれている。主に東南アジアに分布していて、タイでは「ウンアーン（อึ่งอ่าง）」という名で知られている。

身体の色からして毒々しいが、毒は持っていないらしい。身体は常にヌメヌメしていて、素手で捕まえようとすると、ドジョウのように、手からスルッと逃げてしまう。

そんな柔軟性からはかけ離れているのが、奴の四肢の強さである。奴は常にスポーツジムに通い続けて筋力トレーニングを繰り返しているのだろう。立ち幅跳びのような跳躍の距離もかなりのものであるし、キッチンペーパーなどで何とか包んで捕まえたとしても、それを押しのけて飛び出そうとするときの力も非常に強い。奴はスポーツジムのヘビーユーザーに違いない。

奴の「とくしゅ（特殊能力）」は「スパイダーウォーク」である。
スパイダーウォークはテレビ番組「SASUKE」の名物エリアの一つであり、自分の両側にある壁に四肢を広げ、突っ張りながら進んでいくものである。自重を支えるのは突っ張った四肢だけであり、気を抜くと一気に落下して失格となってしまう。

奴はこのエリアの対策にも余念がなく、四肢を大きく広げて、入れ物をよじ登るトレーニングをしていたのである。他のヒキガエルも壁を登ろうとするが彼らの筋力ではすぐに自重で落下してしまう。そして奴だけが、長時間入れ物の上部に留まり続けていたのである。

これだけトレーニングを重ねているので、次回の「SASUKE」での好成績が期待されるところである。

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#タイ 　 #バンコク
（以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介）
（動画も紹介）