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❖挙世界一致は期待していないけど、複雑に絡み合う各国の思惑~I don't expect world unity, but the speculations of each country are intricately intertwined~❖ まいに知・あらび基・おもいつ記(2022年3月3日)

(長さも中身もバラバラ、日々スマホメモに綴る単なる素材、支離滅裂もご容赦を)

◆挙世界一致は期待していないけど、複雑に絡み合う各国の思惑◆
ウクライナ情勢に関する工作の続きである。
This is a continuation of the work on the situation in Ukraine.

最初に間違い探しを一問出題する。①と②の画像はどこが違うだろうか。

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一ヶ所だけ違うのだが、すぐ分かると思う。国旗が一つ増えている。増えたのはベラルーシである。ベラルーシはロシアと合同軍事演習などもしており、ロシア側に立っていると考えられる。現在、報道ではベラルーシ軍もウクライナ国内へ入る動きを見せている。さらに、1994年にウクライナやカザフスタンと同様、非核化を行う「ブタペスト覚書」に署名していたが、数日前に憲法を改正し、非核化をやめたため、今後、ロシアから核兵器の供与を受け、それを配備してNATO加盟国に対抗することが予想されている。

工作はさらに続いて、今度は画像②と③の比較であるがどこが違うだろうか。

画像2

③では明らかにEUが小さくなっている。これはフォンデアライエン欧州委員長によるウクライナのEU加盟を歓迎する発言の後に、ゼレンスキー大統領が加盟申請書に署名をしたにも関わらず、その流れに逆行するような発言が他のEU関係者から出された状況を表したものである。

「加盟には『長い年月』がかかる」と発言したのは、ジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表で、「ウクライナはEUではなく欧州の一員であり、欧州に迎え入れたいという意味だった」と発言し、欧州委員長の以前の発言内容を撤回したのがエリック・マメル報道官であった。

さらに、画像③と④を比較すると、ウクライナから距離を置き、小さくなったEUの南側に新たな国旗が登場している。この国の発言により、ウクライナがEU加盟の即時承認を受けられる可能性はかなり厳しくなったのである。この国はトルコで、トルコはEUになる前から西ヨーロッパの経済の枠組みに加盟しようと意思表示してきたが、未だに認められていない。そのため、ウクライナの加盟を即時承認すると、トルコの加盟問題の対応に迫られると考えたEUはウクライナの即時承認に慎重な姿勢を見せたわけである。

画像3

最後の画像⑤は、真ん中にESの文字が増えている。これは国連総会の緊急特別会合の略称である。三日間の日程で、120ヶ国ほどが今回のロシアによるウクライナ侵攻に対する演説をした。

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この会合で提出された「ロシアに対する非難、ロシア軍の即時・完全な撤退などを求める決議案」の採決は日本時間で3月3日午前2時頃に行われた。そして、141ヶ国が賛成し、賛成多数で可決されたのである。

141ヶ国という数は確かに多数だが、反対はロシア、ベラルーシ、シリア、北朝鮮、エリトリアの5ヶ国で、棄権は中国やインドをはじめキューバなど35ヶ国だった。各国の代表が集まった緊急特別会合は、まさに世界の縮図であり、193ヵ国のうちロシアを除く全ての国が一糸乱れぬ判断をするのは現実的に難しい。そこには、先を見据えた各国の思惑が渦巻いている。

さらに、刻一刻と変化するウクライナでの戦闘の状況によって、各国の思惑も目まぐるしく揺れ動き、複雑に絡み合っていく。
Furthermore, due to the ever-changing battle situation in Ukraine, the speculations of each country sway rapidly and become intricately intertwined.

引き続き、ウクライナ情勢を工作で表現していこうと思う。

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