『ファートンいきもの記』【36】
今日の「いきもの」は≪名前ヲKangaエroo≫である。
オーストラリアの西海岸に位置するパースにある動物園が奴の家である。年間を通じて過ごしやすいこの場所で、奴は沢山の仲間と一緒にのんびり生活している。奴らは大雑把にまとめると生物学上では同じ部類であるものの、大きさによって異なる名前で呼ばれている。それぞれ小型の奴は「ワラビー」、中型の奴は「ワラルー」、大型の奴は「カンガルー」と呼ばれている。しかし大きさといっても、大人と子どもでは大きさは当然違い、同じくらいの年齢であっても大きさに個体差があるので、どの名前が適切か判断するのは難しい。大きさ以外にも手足の長さなど特徴の違いがないわけではないが、それも個体差があって、判断が難しいことには変わりはない。さて、奴は一体どの名前何だろうか。
奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「もぐもぐタイム」である。
遠くからでは奴の特徴が分からないので、こちらに近づいてきてもらう必要があり、私は食べ物を用意した。手のひらに乗せ、奴にも食べ物があることが分かるようにしておびき寄せることに成功した。そして、こちらが奴の見た目を観察し、どの名前かを考えている間、奴は夢中で「もぐもぐ」していた。周囲を見回しても、奴らは同じように食べ物を提供され、夢中で「もぐもぐ」していた。見ている限り、奴らの時間は「もぐもぐ」か「すやすや」しかないのではと思うくらい、2つのタイムに分かれていた。
#カンガルー #オーストラリア #もぐもぐタイム
(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)
(もぐもぐタイムの様子も動画で紹介)
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