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『ファートンいきもの記』【34】

今日の「いきもの」は≪Rum Tum Tugger(ラム・タム・タガー)≫である。
奴は風の吹くまま気の向くままに生活している。熱しやすく冷めやすいのか、没頭しているかと思いきや、次の瞬間には全く興味を示さなくなるような気まぐれである。あまのじゃくな部分もあり、普通ならば人間が近づけば、それを意識するものだが、わざと知らんぷりで、ずっと尻尾をフリフリするのである。

奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「唯我独尊」である。
ミュージカル『CATS』のRum Tum Tuggerの「唯我独尊」ぶりは、次のようなミュージカルの歌詞で表現されている。
The Rum Tum Tugger is a curious cat(ラムタムタガーは変わり者)
If you offer me pheasant I'd rather have grouse(キジ肉よりもライチョウ肉だぜ)
If you put me in a house I would much prefer a flat(一軒家なら、アパートに住みたい)
If you put me in a flat then I'd rather have a house(住んだら一軒家が欲しくなる)
If you set me on a mouse then I only want a rat(ネズミをけしかけられても、ドブネズミしか眼中に無いよ)
If you set me on a rat then I'd rather chase a mouse(ドブネズミをけしかけられたら今度はネズミを追っかけるぜ!)
The Rum Tum Tugger is a curious cat(ラムタムタガーは変わり者)
And there isn't any call for me to shout it(大声で呼ばれたって行かないよ)
For he will do as he do do(彼はやりたいようにやるだけ)
And there's no doing anything about it!(この性格を直す気はないね!)

The Rum Tum Tugger is a terrible bore(ラムタムタガーはひどいヤツさ)
When you let me in, then I want to go out(入れられると出たくなる)
I'm always on the wrong side of every door(いつもドアの裏側に張りつき)
And as soon as I'm at home, then I'd like to get about(帰宅するなり出掛けたい)
I like to lie in the bureau drawer(引き出しに潜るのは好きだけど)
But I make such a fuss if I can't get out(でも出られなくなると大騒ぎ!)

そして私が夜道で出会った奴も見事にあまのじゃくの雰囲気を漂わせていた。

#ネコ #RumTumTugger #ミュージカルキャッツ
(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)(動画も紹介)

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