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『ファートンいきもの記』【40】 (2022年4月15日)

今日の「いきもの」は≪山田なガマさ≫である。
私がチャトゥチャック市場でカエルを買おうかどうか悩んで結局やめたその日の夜、私が散歩をしていると、「運命の出会い」があったのである。

明かりがあまり届かない通りに面した家の壁のところに何やら黒っぽい塊を発見したのである。最初はゴミかと思ったが、これまで培ってきた勘がその塊に反応した。近づいてみると、ゴミではなく「カエル」だった。

とりあえずビニール袋をかぶせて捕獲し、家で確認してみると「ヒキガエル」であった。日本を離れる際に二代目ヒキガエル(通称、ガマ美)をリリースしてから、タイに来て初めて出会うヒキガエルである。掴んでみると、ケケケケとかククククとかはっきりと大きな声で鳴くので、奴はオスである。奴は、このタイを拠点に虫や鳥や犬や猫、そして人間と戦っている傭兵である。

その戦いぶりは家でハエなどを狙いすまして捕らえる姿からも勇敢であることが分かる。まるで、かつてタイがシャムと呼ばれていた頃に、アユタヤ―国王から官位を授けられた「山田長政」のようである。

奴の「とくしゅ(特殊能力)」は「天気予報」である。
奴は基本的にハエを食べている。しかし時々あらわれるクモも美味しそうに食べるし、たまたま発見したカミキリムシも食べていた。
天気予報で「晴れときどき曇り所により雷」というものがあるが、奴の場合は「ハエときどきクモ所によりカミキリ」である。これからも奴の観察を続けようと思う。ちょっと困るのは、かつてのガマ美は入れ物を掃除するために、掴んで移動させようとしても静かにしてくれていたが、新しい居候はとにかく大声で鳴くことである。近所迷惑になっていないことを祈りたい。

#ヒキガエル  
#この街がすき   #我が家のペット自慢
#タイ   #バンコク
(以下で今日の「いきもの」をスライドにて紹介)
(動画も紹介)

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