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エッセイ&脳内のおしゃべり

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せきららな思いをぶち込んだりする場所でごんす。
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#日常

寂しい夕暮れが心地よい

高校を卒業後、就職らしい就職もせずにバンド活動に打ち込んでいた。 ブッキングは概ね平日の…

大枝 岳志
2日前
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足を捻挫したよ、というおはなし

いくらか前になるけれど、ガッツリ足を捻挫してしまった。 澄み渡る青空が気持ちの良い、雨上…

大枝 岳志
12日前
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底の街

 生まれてから間もない頃、おぼつかない足取りで手をついた場所に座り込んでみたら、そこから…

大枝 岳志
1か月前
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原田宗典著「十九、二十」

この本と出会ったのは高校一年の夏、「ATOM」という地元の中古本屋でのことだった。 夏の…

大枝 岳志
1か月前
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殺して欲しいと願った日

数枚の小銭が重なる感触を何度も確かめ、駅の構内を歩き続ける。 早々とシャッターの下りた店…

大枝 岳志
1か月前
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春に想う

今年の桜は昨年より十三日も遅れて開花宣言がなされた。 東京の開花宣言は靖国神社の桜の木を…

大枝 岳志
2か月前
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最近泣いてしまったこと

先日、食材を宅配で届けてくれるサービスを検索しまくっていた。 初回だとトンでもない割引があるので、それ目的で 「ぐえっへっへっへ!貴様らに二回目はないのでアール!」 と心の鬼を前面に出してお試し申し込みをしまくっていると、ある一社から「これから食材を持ってお届けに上がります」と、昨今の若者が苦手な直電が入った。 まるでこちらを見透かされているかのような迅速な動きであったのだが、こちらも暇だったから 「どうぞ!(来るモンやったら来てみぃや!独身がガン首揃えて待っとるけぇ

多分日記 その一

毎日小説をこしらえてはいるが、何も思い浮かばずに文を打ってみても毒にも薬にもならない、た…

大枝 岳志
2か月前
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ネガティブとは、ある人にとっては常識

いつもオレっちのブログ読んでくれてありがトゥーリオ!! どうも!『たまけりセリアAチャン…

大枝 岳志
2か月前
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ゴミ箱掃除の青山さん

途中二度退社しつつも、僕は二十代の大半を一つの会社で過ごして来た。 今思えば、実に無駄な…

大枝 岳志
3か月前
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【エッセイ】 間違って暴走族に電話をかける

二十年以上も昔の話しだけれど、当時の僕は高校生だった。 今とは違って多少なりとも流行りに…

大枝 岳志
3か月前
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【エッセイ】 春のような朝に

どうも。私こと、大枝です。 今回は90年代J-ROCKのようなタイトルですが、サニーデイサ…

大枝 岳志
3か月前
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バカほど受けた瞬間

昔から人を笑わせることが好きだった。 それは自己防衛のための手段でもあったのだろうけど、…

大枝 岳志
3か月前
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スーパーのレジは社会そのもの

近頃、スーパーのレジはセミセルフが多い。  会計は手前でしやがれのシステムで、これに対してあーだこーだは特に思わない。 財布に溜まった小銭を処理出来るので、両替にさえ金が掛かる今の時代「ありがたやーありがたやー」と念仏唱えて計算してから小銭をぶっ込むのもまた一興。 しかし、以前こんな胸糞が悪くなるような出来事に遭遇した。 隣駅にあるSというスーパーはとにかく何でも安いのが売りで、そこへ買い物へ来る人達というのもこれまた人生を安売りしてしまったような人種が大半なのである。