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98*イソップ童話『3人のレンガ職人』の話から学ぶ~

こんにちは、野々村健史です。

今日は、働くことの目的について。
社会人の皆様は、大半の人が働いているかと思います。
それはなぜですか?
生活のため?趣味のため?自己実現のため?

これを考えることはとても重要なことだと思います。
私ももともと社会人なりたての頃は、ほとんどこんなこと考えたこともなかったのですが、様々なきっかけがあって、自分の働く目的を考えて、明確にしてきました。

そのきっかけはたくさんあるのですが、その中の一つとして、きっかけになったとあるイソップ童話があります。
ご存知の方も多いかと思いますが、分かち合いたいと思います。



3人のレンガ職人の話

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。
旅人はその男のそばに立ち止まって、
「ここでいったい何をしているのですか?」
と尋ねた。
「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。腰は痛くなるし、手はこのとおり」
男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。
「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、まったくついてないね。もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」
旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。
もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。
旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」
「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね。」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べいくことに困らない。大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」
旅人は、男に励ましの言葉を残して、歩き続けた。
また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。
「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。
「ああ、俺達のことかい?俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」
「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。
「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!素晴らしいだろう!」
旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。
(引用元:https://www.total-engagement.jp/808/


三者三様の目的がある

整理してみると、
1番目のレンガ職人:「レンガ積みに決まっているだろ」→特に目的なし。
2番目のレンガ職人:「この仕事のおかげで俺は家族を養っていける」→生活費を稼ぐのが目的。
3番目のレンガ職人:「歴史に残る偉大な大聖堂を造っている」→後世に残る事業に加わり、世の中に貢献することが目的。

という風に、
正解不正解はありません。
しかし、一つ言えることは、やっていることは同じでも、取り組む目的が違うということです。
取り組む目的が違うので、当然、姿勢も、そして創り出す結果も、それぞれ異なったものになります。


最後に

ただ単に言われたからやるだけ、生活のためにやるだけ、でもいいかもしれませんが、
結果を出す、成功する、というのが目的なのであれば、
なぜその仕事をするのか考えて、目的をしっかり持って、仕事に取り組むべきだと思います。

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