面白がり力で「逆境」と仲良くなる
「面白がり力」についての分析、使い方、応用編をお届けしています。
初めての方は ▼「面白がり力基礎編」からお読みください。
激動の時代、、
今まさに世界中の多くの人が「逆境」の中にいる
そんなタイミングかもしれません。
中には、目の前に立ちはだかる「逆境」に苦しんでいる人もいるでしょう。
でも、、
同じような状況にいながら、苦しむどころか、むしろ面白がっているように見える人もいます。
両者の違いは何なのでしょうか?
「逆境」は、本当に苦しいことなのでしょうか?
その「逆境」は、本当に「逆境」なのでしょうか?
今日は、「面白がりスト」の視点から、「逆境との向き合い方」について考えてみたいと思います。
他人の逆境は蜜の味
「逆境」というのは、誰の人生にも起こりうるものですが、逆境を好む人はそんなに多くは無いでしょう。
そんな一般的には人気の無さそうな「逆境」ですが、「成功者」の昔話には、必ずと言っていいほど登場しますね。
辛い逆境を「汗と涙」「努力と根性」で乗り越えた、感動のストーリーです。
そういった話は、他人事として話を聞く分には面白いですよね。
そこから学べるものはたくさんあります。
勇気や感動をもらうこともあるでしょう。
でも、中には同じような逆境に遭ったために、潰れてしまった人や、不幸になってしまった人もいるはずです。
しかし、そういう人のストーリーは、ほとんど語られることがありません。
実際には、逆境を乗り越えた美談よりも、埋もれたままで語られることも無い、みじめなストーリーの方が多いのではないでしょうか?
成功者がサクセスストーリーとして語るような「逆境」について想像してみてください。
もしも、あなただったらどうなるでしょう?
同じような逆境に遭った時、成功者のような「汗と涙」「努力と根性」のサクセスストーリーを作れるでしょうか?
僕は、そういった成功者の話を見聞きする度に
「自分が同じ目に遭っていたら、みじめに潰れてしまったかもしれない」
と思ってしまいます。
僕には、彼らのような強いメンタルも、賢さも、大胆さもありません。
もちろん、そういった成功者への憧れはあります。
「きっと自分もそうなれる」という希望を捨ててしまったわけでもありません。
でも、少なくとも今のところは、そういった能力を発揮できていません。
よくても、「逆境にグッと耐え、どうにかやり過ごして、ホッとため息をつく」くらいが関の山でしょう。
「だから僕は成功者にはなれない、、?」
いや、そんなダメ人間だからこそ「面白がる生き方」を選ぶのです。
逆境は、乗り越えなくても面白い
「面白がる生き方」を選ぶということは、
「強さ」や「賢さ」や「大胆さ」に頼らないということです。
「成功」も目指しません。
面白く生きるためには、そもそも逆境を乗り越える必要が無いのです。
「汗と涙」「努力と根性」なんていうのは、「強い人」の特権です。
弱い人が、そんな成功者の美談に憧れてしまうと、痛い目を見ます。
弱い人が逆境に遭ってしまった時は、
「逆境」を「逆境のまま」で、「それを乗り越えられない自分」もそのままで、
ただ面白がればいいのです。
「面白がりスト」にとって「逆境」は、必ずしも「敵」ではないし、「ネガティブなこと」でもないし、「乗り越えなければいけないもの」でもありません。
もちろん、「逆境を乗り越えることを面白がろうとする」のもアリです。
弱いくせに乗り越えようと挑んで、打ち砕かれて、ヘコんで自信を無くす。
そして、そんな自分を面白がる。
それはそれで面白いかもしれません。(間違えてサクセスストーリーになってしまうかもしれないしね)
でもやっぱり、
(僕自身を含め) メンタルの強さや知性や行動力に自信の無い人には、
「逆境を乗り越えよう」とするよりも、「逆境と仲良くなる」くらいの気持ちで付き合う
ことを、僕はおススメしたい!
逆境と「友達」になろう!
実際、逆境を面白がるには、かなり高度な「面白がり力」を必要とします。
「逆境」は、面白がる対象としては「上級者向け」かもしれませんが、「面白がり力」を磨くためにの材料としても最高なので、初心者の方にもぜひトライしてみて欲しいです。
実は、、
前の記事で挙げた「天然面白がりスト」の多くには、「逆境に遭うと目がキラキラし始める」という傾向があります。
彼らにとって、逆境は「敵」ではなく「友達」なのです。(たぶん)
天然面白がりストにとって、「逆境との出会い」は、「面白い友達との出会い」です。(たぶんね)
ただ、前の記事でも書いたように、僕ら凡人は、決して「天然面白がりスト」になろうとしてはいけません。
ただ、彼らが「逆境」に対して自然とやっている「友達扱い」を、マネしてやってみることはできるでしょう。
ひょっとしたら、、
逆境という友達を面白がっているうちに、逆境が逆境とは感じられなくなるかもしれません。
ついうっかり、逆境を乗り越えてしまうかもしれません。
それはそれで、「乗り越えちゃった!」と面白がって、また次の逆境を探して面白がればいいのです。
「面白がり力」は「合気道」の精神⁉
僕は趣味で合気道をやっているのですが、
合気道の達人である「塩田剛三」は、弟子から「合気道の極意は何か?」と聞かれたときに「自分を殺しに来た相手と友達になることだ」と言ったそうです。
僕はその言葉を日常生活の中でも、いつも思い出して意識するようにしています。
合気道の目的は、「戦うこと」でも「勝つこと」でもありません。
戦いもせず、負けもしない(できたら仲良くなる)ことです。
「面白がり力」も考え方は同じです。
さあ、あなたは、
今、目の前にある「逆境」と仲良くなれるでしょうか?
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