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「デジタル看護入門」第19回 〜看護師さんのICT?〜

 なぜ看護師さんはICTが苦手なのかな~とふと考えることがあるのですが、もしかしたら、看護師さんそのものがICTな部分があるんじゃないかなと思うようになりました。おそらく、こいつは何をわけのわからないことを言っているのか、と感じている人がほとんどでしょうが、わりと真面目に考えたので、ぜひ聞いてください。

 通常のICT(Information and Communication Technology)は「情報通信技術」の略ですが、私の考える看護師さんのICTは、「Information and Communication Technique」であり、「情報収集と情報共有に関する手法(テクニック)」と表現します。(または「Information and Communication Technician」「情報収集と情報共有の専門家」とも表現できるかも。)つまり、看護師さんそのものがICTであり、通常のICT(情報通信技術)がデジタルのICTとすれば、看護師さんのICT(情報収集・共有の手法)は、アナログのICTですね。

 何が言いたいかというと、今まで看護師さんが行ってきた、アナログのICT(情報収集・共有の手法)を、現在のIT技術で、デジタル化したものが、いわゆる一般的なICT(情報通信技術)になっているのではないかということです。遠隔医療にしても、医療ネットワークにしても、昔から看護師さんが地道に足で稼いだり、手作業ですすめてきたことを、効率よく電子化しただけのことです。

 ICTが特に真新しいことではなく、私たち看護師が、人と人だけを介しておこなってきたことを、最近は、機械にも、すこしおまかせ!しているだけのことです。すこしも難しいことではありません。もちろん、活用する機械そのもののメカニズムは、やや難解な部分はあるかと思いますが、根っこに部分は、お話しした通り、看護師が得意とする「情報収集・共有の手法」を機械が行っているだけです。

 ICTの正体がわかったところで、すこしはICTに関する苦手意識も軽減されたかと思います。(本当か?) しかし、機械そのものへの苦手意識は、かわらず多くの看護師さんがお持ちのことだと思います。今まで、バイタルサインから始まり、在宅療養などで使用されている医療機器について、お話ししてきましたが、もう少しだけ、看護師さんの身の周りの、身近な機械のことをご紹介させてください。きっとICTだけでなく、機械への苦手意識も軽減できるかと思います。

フライトナースや離島の保健師の経験を還元できるようなバーチャルリアリティ環境の構築およびコンテンツ作成が主な研究分野です。研究のための寄付を募っております。研究の成果はこのnoteで公表していく予定です。どうぞよろしくお願いいたします。