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街、なし崩れる
沈むはずのない船、
落ちるはずのない橋、
強固に見えた街も、
崩れ落ちる
日々、
街で、会社で、学校で、
想定外の出来事が、あちらこちらで起きる。
人々はニュースで、
それを目にした時、改めて驚く。
「えっつ、そんなことって本当に起きるの⁉️」
想定外
そう、想定外の出来事。
でも、想定外にしては…、
なんだか多過ぎない?
あちこちで、毎日起こり過ぎる様に思う。
さらに人々を戸惑わせるのは、
あるはずの
アレが見当たらないこと…。
そう、「原因」
それが見つからない事に人々は戸惑い、
ミステリーが始まる
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90404646/picture_pc_6f166f2df03514394082f004ea64034b.jpg?width=800)
でも、これは当然かもしれない。
人々は、
同じレベルで、
同じタイミングで、
現実を認識したりはしない。
目の前の現実に忙しく、
(まあ、忙しさは自分が創るんだけれど)
創られたものが、
想定通りに機能する事が、
とても重要だと気付けない。
その危険性を感じ取る暇も癖もない。
だから…、仕方がない?
NO、想定外は減らせる。
想定外は「 0 」にできなくても、
想定外は、確実に減らせる。
※
想定外の出来事の原因を特定しようと、
関係者に聞き込みをすると、
とても不思議な、ある傾向が見られる。
・気がつきませんでした。
・わかりませんでした。
・それが普通だと思っていました。
などと、
まるで霧がかかっている。
素直に、悪気なく、
意図的に何かを隠しているわけでもなく、
「あやふや」に口を揃える。
諦めずに、
それでも聞き込みを続けると、
聞き取る人のことを、
疑い深い人、
和を乱す人であるかのような態度を、
やんわりと醸し出し始める。
その件は、諦めるようにと、
「誰のせいでもない、仕方ないミス」として、
暗に迷宮入りさせたい空気感が漂う。
その空気が霧のように全体を支配しはじめたら、
崩壊が始まる…。
※
想定通りに機能する、健全な状態を目指し、
想定外を減らすために、
何とか原因を特定し、再発を防ごうとする人が、
陥りがちな「罠」がある。
どこかに決定的な、
「目に見える、わかりやすい欠陥」
が、有るはず…。
それを見つけ出そうとすることの罠。
空気中に、形あるものを見つけようとするのは、
かなり至難の技、かなり無理がある。
だから、見つからない。
この罠は、
次第に、本当の敵ではなく、
調査する人は、
自分の中の「諦め」と戦わされることになる。
※
見つけられない理由は、
原因が、
「目に見えるわかりやすい欠陥」ではないから。
原因は「なし崩し」
集団による不作為の傍観、
犯人は、なし崩し。
集団的無責任という「体質」
集団的無責任も、
よーく観察すると、パターンがある。
・その中には先導役がいる。
・さらに、相乗りが複数いる。
・そして、疑いもなく習慣化を助長する、
影響されやすい人々が周りを固める。
そうして、想定内を、想定外の状態へ、
あるべき姿を、別の似て非なるものへと、
なし崩してゆく。
特徴は、
皆が、明らかに悪意がある訳ではない事。
ただ、
悪意がなくても、善意も弱い。
作り出されるものは崩壊、やはり悪だ。
それが船を沈め
橋を落とし
世界を混乱させる。
そして日々、
想定外の事件が多すぎる理由。
※
小さな違和感に気づいて、警鐘を鳴らす人に、
注意させにくくさせる人がいる。
惑わして、問題から注意を逸らす人がいる。
もし、警報器を取り外せば、
事故の発生率は高まる。
想定外の出来事のほとんどは、
人災
たとえ悪気がなくても、それは人災。
あるはずの健全な状態(想定された状態)
沈まない船、
落ちない橋、
会社、家族、チーム、
想定外の出来事に陥れるのは、
「なし崩し」
それは、目に見えなくとも、
巨大な街だって崩壊させる。
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