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ロカビリー/オールディーズ系のアルバム紹介

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サン・レコードなど、‘50年代のピュアロカビリーから、ストレイ・キャッツに代表される’80年代のネオロカビリー、メテオス、フレンジーなどの’90年代サイコビリーとオールディーズポ…
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2024年4月の記事一覧

パット・ブーン、プレスリーを歌う/パット・ブーン (‘63)

パット・ブーン、プレスリーを歌う/パット・ブーン (‘63)

Pat Boone Sings Guess Who? / Pat Boone (‘63)
‘50年代〜’60年代にかけて、親が自分の娘に聴かせたくないアーティストの1位がエルヴィス・プレスリーであり、聴かせるならパット・ブーンという世の中において、’63年にパット・ブーンがエルヴィス・プレスリーの曲のカバーアルバムをリリースした。ジャケットのデザインもエルヴィスのアルバムを踏襲しており、なんとも苦

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ロッキン・ローリン/コリンズ・キッズ (‘81)

ロッキン・ローリン/コリンズ・キッズ (‘81)

Rockin’ Rollin’ / Collins Kids (‘81)
‘50年代半ば、ロカビリー全盛期に登場した姉弟デュオ、コリンズ・キッズがコロムビアに残した録音をドイツのベア・ファミリーがリリースしたコンピレーション盤である。未発表音源を含む16曲となっており、近年、より内容の濃い2枚組CDがリリースされているが、本作の内容でも十分に彼らの魅力は伝わると考える。

オクラホマ州出身の姉のロ

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ア・デート・ウィズ・エルヴィス/ザ・クランプス (‘86)

ア・デート・ウィズ・エルヴィス/ザ・クランプス (‘86)

A Date with Elvis / The Cramps (‘86)
ザ・クランプスは‘76年にカリフォルニア州サクラメントでリードボーカルのラックス・インテリアと妻でギターのポイズン・アイヴィーが中心になって結成された。その後、’09年にラックスが死去するまでメンバーチェンジをおこないながら活動したが、夫妻は一貫してメンバーであり続けた。

彼らは最初期のサイコビリーバンドの一つであり、サイ

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ザット・ロッキン・ギター・マン・トゥディ/カール・パーキンス (‘81)

ザット・ロッキン・ギター・マン・トゥディ/カール・パーキンス (‘81)

That Rockin’ Guitar Man-Today / Carl Parkins (‘81)
前回はロカビリーのベテラン、ロイ・オービソンの’76年にリリースされたアルバムを紹介させていただいたので、今回もロカビリーの重鎮、カール・パーキンスの’81年リリース作品を紹介させていただこう。

カール・パーキンスといえば、ご存知の通り「ブルー・スエード・シューズ」のオリジネーターで、他にもビー

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リジェネレーション/ロイ・オービソン (‘76)

リジェネレーション/ロイ・オービソン (‘76)

Regeneration / Roy Orbison (‘76)
ロイ・オービソンは、かつてはエルヴィス・プレスリー同様、ロカビリーのオリジネーターの一人としてサン・レコードやRCAに作品を残したものの、大きなヒットには繋がらなかったが、その後に移籍したモニュメント・レコードで大きな実績を残した。その中でも有名なのは、ヴァン・ヘイレンにもカバーされた「オー・プリティ・ウーマン」であろう。モニュメン

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ロッキン・ザ・ジョイント/エスケリータ (‘88)

ロッキン・ザ・ジョイント/エスケリータ (‘88)

Rockin’ the Joint / Esquerita (‘88)
ピアノによるロックンロールのアーティストとしては、ジェリー・リー・ルイスやリトル・リチャードを思い浮かべる方は多いが、そのリトル・リチャードのスタイルに多大な影響を与えたと言われるアーティスト、エスケリータを紹介させていただこう。

エスケリータ(本名 エスキュー・リーダー)は’38年(’35年説もあり)にサウス・カロライナ州

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