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イベントレポート:やまとわ meets DBIC企業変革実践シリーズ

こんにちは。変革実践プログラムのリード・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。

変革実践プログラムに参加いただいているやまとわの中村さんと、同社の森林ディレクターである奥田さんがDBICの企業変革実践シリーズに登壇しました。今回はやまとわ×DBICの場から得られた気づきを共有したいと思います。なお、DBICは同じく今回の変革実践プログラムに参加している日本ユニシスサンが会員であり、同プログラムのコーチである渋谷がディレクターを務めています。

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森と暮らしの循環をつくる やまとわ

やまとわ は長野県伊那市に拠点を置き、森を起点に循環型の社会づくりを実践している企業です。森の資源を活かして林業・農業はもちろんのこと、家具づくりや暮らしのプロデュースに取り組んでいます。最大の特徴は地域社会の循環を創造的にデザインし、豊かな暮らしを通じて豊かな森をつくっていること。紛れないSDGへの貢献の実践者です。

ソーシャル・イノベーションのためのDBIC

DBICは日本を代表する企業が社会課題を解決し、持続可能な社会を築いていくためのソーシャル・イノベーション・プラットフォームです。日本だけでなくスイスのIMDやデンマーク・デザインセンター、シンガポール キャピタランドなどとも連携し、DXやイノベーションを実現を目指して活動しています。

森を通じて向き合う超複雑化した社会問題

森に関わる問題は超複雑です。世界レベルで森林伐採が進み気象変動問題に発展する一方で、国内では森林が使われず土砂災害などのリスクにつながっています。同時に担い手不足や所得格差、利用側の倫理の問題、昨今では新型コロナウィルスによるウッドショック。 やまとわ のような実践者とDBICの会員企業がつながることは、こうした超複雑化した社会問題に向き合うための大事な大事な一歩になります。

デザインシンキングを地域社会で実践する

DBICでは生活者視点で社会問題を考えその解決に取り組むデザインシンキングが大きなテーマです。やまとわ は伊那の地域でまさにデザインシンキングを実践しています。生活者を中心において豊かな暮らしのために森という地域資源を活かし、必要なことを学び続け、必要な価値を仕事として創造する。それは地域の生活者の幸福感につながるだけでなく、本来は大きな費用が掛かる活動も地域の協力で非常に効率的に実現するなど、経済的な効果にもつながっています。

社会価値創出の原点は”ひと”

やまとわ は非常にひとを大事にしている会社です。そして一人一人の考え方を尊重し、組織としてうちにも外にも一貫して透明性の高い姿勢を保っています。地域内外を含めた社会との循環=全体性を考え、生活者視点で必要なことに俊敏性高く対応する。これはDBICが求める変容の在り方にもつながっています。やまとわ はDXやイノベーションを実現する企業体の一つのモデルケースと言っても良いのかもしれません。

森と企業をつなぐ

今回のやまとわ×DBICの場は、環境問題のリアルに触れ、企業がどう在るべきかを探究する場となりました。やまとわのように社会循環をいかにして描き、実現するか。そのために地域の資源と企業の資源を融合させていくか。そのためにいかに”ひと”を起点に組織、事業を築いていくか。その探求は現代経営の大きなテーマです。今後も変革実践プログラムの場を通じ、森と企業をつなぎながらさらなる探求を進めていきたい思います。

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