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BTB2開催レポート:リトリート 「グローバル・ダイバーシティ&インクルージョン」 住友生命/TomoWork 百田さんと。

こんにちは。Beyond The Border2.0(以下、BTB2.0)のメイン・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。BTB2.0はイノベーション課題・DX課題に取り組む、戦略デザインのためのコーチング・プログラム です。今回は2021年12月15日にオンライン開催したリトリートセッションのレポートです。

テーマは「ダイバーシティ&インクルージョン」

グローバルではダイバーシティ&インクルージョン(D&I)は競争力の前提です。しかしいま日本は大きく世界から遅れています。いかにこの現実に向き合い、進化していくべきなのか。今回は日本を飛び出し、シンガポールで障がい者就労の新しい形を「TomoWork」として実現した百田 牧人さんをゲストにお迎えし、イノベーション&DXに向けたD&Iの在り方を探究していきました。

多様性を武器にしたTomoWorkのイノベーション

百田さんが取り組むTomoWorkはイントレプレナー(社内起業家)が実現した日本が誇るソーシャル・イノベーションの一つといっていいでしょう。デジタル環境が普及したことで働き方が多様化し、働ける人も多様化しました。一方で車いすであったり、目や耳が不自由なだけで機会に恵まれない方たちもいます。本来活かせる才能を活かせないことは社会の損失です。だからこそ百田さんのTomoWorkで取り組む、デジタルワークを中心とした障がい者就労支援モデルには価値がありました。何より単に仕組みを提供するだけでなく、実際に障がい者の方たちと向き合いながら泥臭く実現していることに”強さ”があります。その価値は広く認知され、世界的な有名企業やシンガポール政府もTomoWorkを支援し、2022年1月にはシンガポールのNPO法人としてさらに活動を拡大していきます。

重要なことは公平性(Equity)

今回のリトリートの対話で中心となったのは公平性(Equity)。表面的に平等にするのではなく、本質的に公平な社会になっているか。例えば本人の努力とは無関係な、不可抗力によってどうしようもない格差が生まれてしまっていないか。それに対してあまりにも私たち自身は無頓着で無関心になっていないか。これらの問いは日本のダイバーシティ&インクルージョンが進んでいない実態を表すものかもしれません。

ちなみに以下は百田さんに紹介してもらった、公平性(Equity)を考えさせられる動画です。1位になった人が100$もらえるというレースなのですが、進行役の質問に対してYESの場合、2歩前に進むことができます。両親が離婚していない、食事の心配をしなくていい。。。結果的に格差が見える化されていきます。

当事者であることを忘れていないか?

社会は実に多様です。同時に非常に複雑な問題を抱えています。その解決は一人でも一組織でもできず、SDGsの17番目にもある通り領域を超えたパートナーシップと、一人一人の特性を最大限生かすことが必要です。しかしながらそれは公平性があってのこそ。自分が受けてる不公平さだけでなく、自分が作り出してしまっている不公平さにも気づき、少しずつ地道に泥臭く修正していく。そんな当事者意識が求められていることを気づかされたセッションでした。


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