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BTB2開催レポート:リトリート「気候変動を乗り越えるために」 やまとわ 中村さん・奥田さんと。

こんにちは。Beyond The Border2.0(以下、BTB2.0)のメイン・コーチの渋谷です(渋谷 健のプロフィールはこちらから)。BTB2.0はイノベーション課題・DX課題に取り組む、戦略デザインのためのコーチング・プログラム です。今回は2021年12月1日にオンライン開催したリトリートセッションのレポートです。

テーマは気候変動問題

COP26でもあったように気候変動は世界の最重要課題です。今回は実際に気候変動問題に向き合いながら、森を起点とした地域循環づくりに長野県・伊那市で取り組む株式会社やまとわの代表・中村 博さんと奥田 悠史さんをお招きして「気候変動を乗り越えるために私たちは何を為すべきか」、参加者との対話を通じて探求してきました。なお、中村さんは共創ラボ 変革実践プログラムに参加し、現在異分野との共創にも取り組んでいます。
(※やまとわさんの取り組み詳細は以下やまとわ公式ページ、または下部の関連記事をご参照ください)

気候変動問題は森の価値を忘れた代償

中村さんと奥田さんのお話は森の価値を改めて考える時間を与えてくれました。森は私たちの山に根を張り、水をつくり、災害を防ぎ、木材を提供し、生態系を育み、Co2を吸収し、私たちの生活を根底で守ってくれています。しかしながら経済成長を優先するあまり森に対する価値認識は薄れ、破壊・放置されてきました。その代償が気候変動問題なのです。

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必要なことは”森と木のゲームチェンジ”

やまとわの事業の理念は”森をつくる暮らしをつくる”こと。それは地域の森を起点に木という再生産可能な資源を活用した暮らしを描き、そのための仕事をつくり、持続可能な循環を築くこと。何より根本的な価値観の転換に、地域社会を巻き込んで地道に取り組んでいくこと。その姿勢から従来の経済成長モデルからのゲームチェンジの必要性がひしひしと伝わってきます。

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小さな循環をたくさん、そしてつなぐ

全体を通じて気候変動問題に対する森を起点とした地域循環の重要性の理解が深まった一方で、その実現の難しさも見えてきました。一つの地域だけでも多様な利害関係者の巻き込みが必要であり、単純に他地域に拡大できるものでもありません。だからこそ中村さんと奥田さんは、やまとわのような地域循環を創る会社がたくさん必要だと言います。

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今を生きる責任を果たしているか?

気候変動問題は複雑です。そして非常に大きな問題であるために、どこか傍観者のようになってしまいがちです。しかし本来誰もが当事者です。中途半端な机上論ではなく真摯に向き合い動くことが、今を生きる私たち一人一人の責任です。今回のリトリートセッションはその責任を自分自身が果たしているかどうか、やまとわのお二人に問われるような深い時間となりました。

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