組織へ抱く理想像を捨てる〜世の不条理で悩まないために

人間の本能として、人の上に立つ人間の理想的な姿は常に「徳」があり、「完璧」であり、「神」に近い存在であるべきである、という固定概念が誰しもあるはずです。

しかし実際に自分の組織の上司を眺めてみても、そのような人は皆無でしょう。

なぜなら、仕事での成長と人間的な成長というのは本質的には別の軸であり、仕事で成長して人の上に立つ立場にあるからといって、もう一つの軸(人間的成長)を磨いていなければ、その部分は未熟であるからです。

私達は上司である人間に、その2つの成熟を求めてしまうため、その理想と現実のギャップから発生する不条理に悩み苦しみます。

そのような自分では変えることのできない不条理で悩み苦しまないために、まずはその現実を受け入れることが必要です。

次にその理想像と現実のギャップをひもといてみて下さい。

そこには相手や周囲と自分の価値観の相違が見てとれるはずです。

その相違をさらに受け入れ、相手に合わせに行くのではなく、相手と自分の「共通了解領域」を探していくのです。

どんな相手でも必ずこの「共通了解」できることがあると私は思っています。

このステップはきっと、どのような問題解決の場面でもあてはまるのではないかと思います。

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