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渋い企業③DM業界最大手DMS社

タイトル変えました。VCから資金調達してそうでしてないかつ渋い事業という縛り、結構きつかった・・・。今後はシンプルに渋い事業について不定期にまとめられればと思います。(趣味)

今回はDMS社について。

DMS (創業1961年/ JASDAQ上場 2004年 / 年商200億円突破 2016年) 

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DM(ダイレクトメール)を中心として、物流事業、営業・マーケ支援・イベントなどを展開されている企業です。DMを本業としている企業の中では唯一?の上場企業で、業界のリーダーです。

ちなみにDM業界の市場規模ですが、

(単体では)3,678億円で、広告市場全体の約5%をしめます。DMS社の決算を追っていくと面白いのですが、リーマンショックから2016年まではひたすら市場規模が縮小していったものの、2016年以降復活し、以降横ばいになります。デジタルディスラプションからDXにシフトした印象です。(DMを組み合わせたUXの設計、DMxAIでDMの顧客獲得における価値を高める)

競合他社を抑えてDMS社が独走している雰囲気があります。2014年のDM発送数が2億6500万通なのに対して、2016年は3億1100万通。ECやデジタルに強い事業者を成長のドライバーに据えて、新たなサービスも立ち上げています。それでも市場シェアは6%程度なので、まだまだ伸び代がありそうですね。

DMのDXを推進しているのが、こちらのDMS社なのです。

デジタルマーケティングのフローにDMを組み込んだり(離脱した顧客に対してDMの自動送付でフォロー等)

手書きロボットを導入して、DMの手書きプロセス(ABMで使われるお手紙など)を自動化して効率性をあげたり

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出典:http://www.dmsjp.co.jp/dms/wp-content/uploads/2019/11/12-01.pdf

色々やってますね。ちなみに、直接的にDMとは異なりますが、ABMでのEnterpriseのExecutiveクラス向けのお手紙発送をDXしているSmart Letterという事業も最近出てきています。独自のキーマンDBを構築しており、そこでターゲティングした人物に対して、お手紙の発送をサービス側がマネージメントしてくれる。まだお手紙機能は使ったことないですが、結構効くとの評判でした。(ちなみにDMSによると、DMの方が顧客の反応率は高く、メールが0.12%なのに対してDMは4.4%とのこと。)

また、DM一本足打法ではなく、業務フローが近しい物流事業を第二の柱として積極的に投資しており、業務プロセスという強みから滲み出して新規事業開発をやっています。(リーマンショック直後はむしろWeb・アプリ開発支援など、マーケティングのトータルサポートでのアップセルを狙っていたように見えますが、、、)

競合他社も歴史のある企業が多いですね。

2017年の情報によると、顧客企業数は458社。2019年度の売上が約270億円。単純な売上ベースで16%伸びてるので、540社弱でしょうか。単純計算だと1社5000万円/年。羨ましい・・・。試算上、1枚あたり71円程度の売上と考えると、70万枚/企業?(規模感のイメージが湧かない笑)

DMS社ですが、AUBAでアカウントも持っているようなので、何かオープンイノベーションでご一緒したいスタートアップがいらっしゃったら是非アプローチしてみてください!

また、全く盛り上がっていませんが、渋い事業特化コミュニティもありますのでご興味あれば是非!

この辺りの企業も気になる・・・

ありがとうございました🙏




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