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オープンイノベーションのThe Model

7月に株式会社InnoScouterという会社をひっそりと創業しました。

(とりあえずWebあった方がいいでしょ、ということでWebflowでさくっと作りました。さすがに酷いので近日中に全面リニューアルします・・笑)

現在プロダクト開発中というステータスのため、プロダクトの詳細は改めて書こうと思いますが、こんな感じのこととか諸々できるオープンイノベーション実務者のためのSaaSを構築中です。

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組織から「できない」をなくすというMissionのもと、オープンイノベーションを皮切りに、Corporate Developmentに関わるプロセスをデジタルでよりよくしていくのがInnoScouterのテーマです。

創業以来、多くの方とお話させて頂きました。オープンイノベーションや新規事業の達人や、逆にこれから着手する方や、かつてベンチャー投資に政策的に関わっていたご高齢の方まで・・・。そんな中で、前提を揃える必要性を痛感しています。特に業務フローや領域設定に関してはある程度ベストプラクティス化してきているので、知ってるか知らないかで話の展開が難しい。

なのでここではオープンイノベーションの業務フローを整理してみようと思います。(やってる人にとっては当たり前の活動を図にまとめただけですね・・・。また"オープンイノベーション"という単語が長いので以下は"OI"とします。)

1. 大前提

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当たり前すぎるポイントですが、

"自社はどうありたいか?"
"なぜ新規事業に取り組むのか?"
"なぜOIという手段を用いるのか?"
"どのような価値観・事業ドメイン・技術に取り組むのか?”
"既存ドメインの強化なのか、隣接領域に既存の技術を活用して進出することなのか、革新領域を学習してみるのか、どのような割合で実行するか?”

などのビジョン、戦略、ポートフォリオなどはOI活動に取り組む前にクリアにしておいた方がいいでしょう。初年度はそこまでかっちり固まっていない中でとりあえず取り組んでみるというのもありでしょうが、2年目以降は1年目での学習を踏まえてこれらを定義してみた方がよいでしょう。

というのも、OIは性質上部署横断的活動になります。仮にOI部門に大きな予算があっても、資源を持っているのは事業部門です。事業部門を巻き込むには、なぜ取り組む必要があるのか(Corporate Developmentとしての長期目線)、どのようなメリットが事業部門にありそうか(Business Developmentとしての短中期目線)の2軸からの説明があった方がいいでしょう。言い換えれば、中期経営計画や長期ビジョンでどこに行こうと名言しているのか、そして事業部課題を解決し得るスタートアップとの連携案件をどれくらい実行できるのかの2点が結構大事なのかなと。(勿論、投資活動にフォーカスするのであればOI部門単独でも実行可能だと思います。)

2. 実行

1をある程度クリアしたら、実行プロセスに落とし込んでいくのですが、この領域はある程度ベストプラクティス化されてきているように思われます。いわゆるリボン図モデルで、仲介者であるOI部門が両サイドに向けて働きかけるというのが肝です。

スタートアップのソーシング にリソースを割いたとしても、OI部門の活動が社内で認知されていなかったり、そもそも社内の主要な部署・人の関心をある程度押さえて社内営業ができていなければ、本気度の高い協業までは辿りつき辛い。重要なのはソーシング力と社内営業力です。

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多くの場合、OI部門はリソースが潤沢なわけではないと思います。ですので、社内広報活動にどこまでエネルギーを割けるかわかりませんが、自分たちの活動についてイントラネットで発信したり、積極的にやられている企業はうまくいっていることが多いように感じます。(勿論、活動の認知度が高ければ不要でしょう。)

ソーシング 等の左側に関しては、様々なツールがありますが、右側は今の所社内人脈豊富な人をチームに巻き込む、以外の手はあまりなさそうですね。。。

3. ソーシング ツール

ツールに関しては色々ありますが、ソーシング でリーチ可能な企業の数・幅を増やすには、日本・海外でのVCへのLP出資がn数としては最強だと思います。やはり千三つの世界なので、約1000社ソーシング してそこから一桁〜10社程の投資・協業の打率と考えれば、複数ツールでポートフォリオを組むのが有効ですね。(こちらの記事が参考になります。)

そして、目的に応じて出口を変えていきます。M&A、投資のような難易度が高いアプローチ以外にも、対象となる企業との立ち位置によっては、普通にサービスを導入する、販売提携のような業務提携を結ぶ、というアプローチを取っても勿論ありです!(LP出資先のVCからもらうロングリストには、SaaS系など業務改善に繋がるスタートアップもいるかもしれません。事業部門は多忙で最新のソリューションを追えていないかもしれませんので、関心がありそうな部門に紹介する等すればむしろ喜ばれるかもしれません!)

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OI部門がソーシングを(可能な限り)一元管理して、事業部門と伴走していくというモデルは調達・購買のフローと似ていますね。ホンダさんのやり方、参考になります!

4. マネジメントツール

ソーシング に関しては様々な手段があるんですが、そこから先に関しては実はあまり存在しないようです。ですので、まずInnoScouterではそこのギャップを埋めていこうと思います。

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具体的に、InnoScouterがどのような課題を解決するのか、どんな世界観のプロダクトなのか等、次回のポストで記していきたいと思います。

興味がある方は、現在クローズドβ版を実施中ですので、下記よりお気軽にお問い合わせ頂ければ!

また、12/3に01Boosterのこちらのイベントでも登壇させて頂きます。オンライン・無料ですので、宜しければ是非!

有難うございました🙏

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