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【海外鉄道トラブル集 その1】

タクシートラブル集に続いて、海外鉄道のトラブルについても振り返ってみたいなと思います!
日本ではありえないようなことが海外では普通??に発生したりするので、ぜひ参考までにお読みください~~!

<タイ・列車が来ない!?>
最初のタイ旅でのこと、サワンカロークというタイ中部の田舎町を訪れました。当初の計画ではこの町に1泊した後、支線の終点であるサワンカローク駅から唯一の列車にて、本線の駅であるピチャイへ出る。その後、夜行列車に乗って北の都・チェンマイへと旅立つ予定としていました。
一応前日に切符を買おうとしたものの、その列車がやってくる時間しか窓口が開かないシステムらしく、まあいいか。ローカル線の列車だし、当日でも乗れるだろうと楽観視していた。
因みにその列車、なかなか面白い運行形態をとっていて、バンコクを出発してタイ国鉄北線を北上。サワンカローク線の分岐となるピチャイから一旦サワンカロークへと往復。その後さらに北線を北上してシラアーへ。そこで折り返してバンコクへ(この区間は夜行列車)という経路で走行するのだ。
全区間、特急列車である。
※2019年の春まではこの形態で運転していたであろうことを確認したものの、現在は単純に午前中、シラアー⇔サワンカロークの普通列車が往復するのみになっている。おそらくバンコク新ターミナルの開業で変わったか?


さて当日、ホテルをチェックアウト。昨晩、ホテルの一階の食堂で仲良くなった地元の女の子がバイクで送ってくれて、一緒に駅まで向かう。
開いている窓口でチケットを買おうとすると、なにやら買えないよ。みたいなことを言う。翻訳なども使って聞くところによると、どうやら今日は列車自体が来ないのだそう(;'∀')
どういうことだ!?

そういえば、ここにやってくるのはスプリンターことタイ国鉄の昼間のエース的存在の特急車両らしいのだが、そいつがどうも、車両故障が頻繁に発生しているのだそう。(どんなエースやねん)
もしくは、北本線で大幅な遅延が発生したため、支線への立ち寄りをカットされてしまったのかも。元々夕方にやってきて直ぐに折り返すだけというやる気のないダイヤであり、まあ日常利用はあまりなさそうなので、あり得る話である。

困ったな…と思っていたら、ここまで乗せてくれた女の子がめっちゃ助けてくれた!
それじゃあバスだ!とばかりに、直ぐにバスのチケットオフィスへと連れて行ってくれるが、あいにくこの日は満席。
しかし他の方が、ちょうどピチャイへ行くよ!ということだったので、乗せてもらえる手筈を整えて貰えた。
いったんその方のお家まで送ってもらい、最大のピンチがむしろ有難い体験となって、この田舎町でのよい思い出となったのだった。

その後、サワンカロークを再び訪れたものの、その際もサワンカローク線は満席でフラれてしまう。残念ながら、1往復のローカル支線を往復する特急列車に乗る機会は得られることがなかった。


<列車に乗ったらなぜか運転打ち切り!アメリカ>
ここからは新婚旅行世界一周でのことです。
アメリカではボストンに四日ほど滞在しました。クルマ社会のアメリカとしては珍しく、比較的ボストンは地下鉄などの公共交通が発達している都市で、旅行者としては有難い街でした。

さまざまな地下鉄に乗ったのですが、なかなか曲者だったのが、グリーンライン。一応地下鉄なので、勿論地下を走っていくのですが、地上へ出て高架線を走ったり、なんなら路面電車のごとく道路上を車と走ったり。車体は地下鉄というより、路面電車に近いモノでしたね。さらに途中でまるで熊手のような形で行先が分かれているので、なかなか厄介な運行形態。それが災いしてか、運行トラブルが多い路線としても知られているようです。

途中の駅から先発であることを確認して乗車。しかし、列車はなかなか動きません。すると、早口で何やら放送が…
なんだ??と思ったら、周りのアメリカ人たちが、舌打ちをしながら列車をゾロゾロと降りていきます。
あ…これは付いて行った方がいいんだな…
僕らもその流れに従うと、結局別のホームに止まっていた列車に。
急遽の運転打ち切りなのでしょうか?
情報によると、結構頻繁に発生することのようですが、どんな運行管理になっているのだろうな…とちょっと疑問に思います。

<まさかの1等車がない??>
フランス・ボルドーでのことです。
ボルドーから、ポーイヤックという田舎町へ行こうと、ローカル線に乗るわけです。基本的にはヨーロッパ内の移動ではユーレイルパスを使用していたのですが、ここは僅かしか使わないこともあり、ノーマルのチケットを買うことにしました。
自動券売機でチケットを買おうとしたところ、FirstClassの文字もある。
お!一等車か!
1時間ほどの乗車時間だが、折角の新婚旅行だし、短距離だからあまり高くない。ちょっと奮発して乗ってみよう!と、エミポンとちょっと期待しながらチケットを購入し、ホームへと向かった。

しかし、そこにいたのはどう見ても近郊型というか、どちらかというと路面電車に近いようなスタイルの車両。
ホントに1等車なんてあるの??と訝しみながら、先頭車両まで全ての車両をチェックするも、そんなものはある訳がない。
丁度通りがかったオバちゃん車掌に聞いてみたら、「ないわよ!払戻すわよ!」っていう感じで、あっさりと払い戻し。
使用車両の変更なのか?と思うものの、その先ですれ違う列車は見たところ全て同型の車両。
そもそもこの路線に1等車なんてなかったのではないか。
しかし、それならなぜ券売機で1等車の切符を買えるのだろう…と不思議におもうのだった。
あ、せっかくなら存在するはずのない切符の写真、撮っておくんだった。


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