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5G線上のアリサ【第3章#6話】壊れたアリサ<ヤンデレラ>

#6話:壊れた愛利沙〈ヤンデレラ〉



【視聴時間=02:46】


「愛利沙ちゃんはツンデレラで―――」

「―――ツンデレラがシンデレラになって―――」

「―――シンデレラは一晩の内にヤンデレラ扱いか……」
平野/井口/池田

ネットの猛威はアリサを襲い、精神的に追い詰めながら、病んでいるシンデレラヤンデレラの命名を授け汚名を被せ賑わい出した。

自意識過剰と遊び半分が対立している構図を描き、ツイッターVR上は白熱のレスポンスバトルの土壌になった。

「それじゃぁ、アリサのHNにみんながくれた愛称を付けまぁす。“アリサ@令和のヤンデレラ”と。これでどうかしら?」
清水

フォロワーたちを挑発しながら自分を愛してばかりの過去が、嘘か本当か確かめるために愛利沙はその名で戦いだした。

次第に怒りや不満は自分のフォローをしにきた“アイムソーリー”。予言者に向かい国民から強い反感も買いだした。

「痛いなぁ……あたしって色んな意味で痛いですよねぇ。分かっているよ。でもね、みんなもアイムソーリーの正体、知りたくない?」

アリサに対する不満の声はこの時、ピタリと鳴り止んだ。

謝りながらも経済効果をもたらす予言を毎日当てる、令和の予言者アイムソーリーに唯一フォローをされた女―――

「―――つ・ま・りーーー」

清水愛利沙はアイムソーリーの視点を奪える唯一の女。

今回ばかりはロートルズもお手上げ状態となり腹をくくりーーー

「―――1000万人のフォロワーを持つアイムソーリーを敵に回しよったで……」

「ある意味、国家反逆罪とかにならないかな、これ……」

「個人間の問題ですから、その点は大丈夫かと。ただ―――」
池田/平野/加護

日本一影響力のある謝罪神が特定される、それは国家を揺るがすほどの巨大な絶対不可能任務ミッションインポッシブル

新たに増えたフォロワーたちから敵意や悪意の言葉を浴びてーーー

「―――戦いますか?」

「―――それとも逃げるか?」

「―――最初から決まっているわーーー」
加護/池田/清水

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