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5G線上のアリサ【第1章#4話】

#4話:老害とは言わせない



【視聴時間=02:30】


「でた、清水ちゃんの自己嫌悪タイム。気にせんでええて」

「このジジイたちが先生の最初で最後のフォロワーだもの」

「平野さん、私たちがジジイ呼ばわりされるのは良しとして、清水先生の最後まで決め付けるのはどうかと―――」

「―――あぁ、もう、いいわよ! どうせあたしなんてそんなもの。このど田舎で朽ちていく命。あたしの自身は外れアカウントだったってことよ!」

「そんなことねぇがやぁ。これからだぁ」

「そっ、そうかな? えへへっ、でへっ」

「さすが我らのツンデレラ」
池田/平野/加護/清水/井口

ネット社会でも現実リアル社会でも愛利沙はツンデレ体質にある。
普段はツンツンしているけれども仲良くなるとデレデレとなる。
加護に恋する気持ちを抱くが過去の記憶が邪魔をしている。

今の問題は20年間苦手だった年上の”特に男性”を好きになることがトラウマ克服課題だった。
喜怒哀楽が極端なところは親譲りだと知る池田は―――

「―――苦労したもんな、清水家は。これからや、清水ちゃんが幸せになる番は」

脇役モブは一生脇役モブっすよぉ、あたしなんて外れガチャガチャの命ガチャ八名蜂谷やなはちみたいなウルトラ激レアだったら良かったのに」

「総理大臣には総理大臣なりの苦労があるのですよ、きっと。現実逃避していないで、私たちロートルズにツリッターなるものを教えてください」

「はい。アリサのパソコン教室アリパソ5周年記念。古参メンバー“ロートルズ”に新アプリを伝授します」

「人生アプデーーー」

「―――年齢なんてーーー」

「―――関係なくてアップデート!」

「あたしは自分の人生をアンインストールアンストしたいけれど、ここにいる四人の爺婆じじばばに新たな知識をインストールインストさせましょう」

「おぉおぉぉ!」

ロートルズとはビートルズから取った命名の変更語。
老害呼びを嫌う高齢が“人生アプデ”の流行をさせ、共通言語のネット用語スラングとして国民に定着をした。

「まず、今まで勉強をしてきたおさらいから。Googleで検索をしググりながら発言コメできないよう、VRメガネを外して教えてください。あたしがみんなに教えた今の社会の常識ってやつを」

「はい、先生ーーー」
清水/ロートルズ

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『”It`s Beautiful”perfomed by Zane Dickinson,used under license from Shutterstock』

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