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ジャンヌ・ダルク❤︎剣への鍔磨き

あの世で天から見ている神様は
剣の鍔を心にかざし
ジャンヌ・ダルクに
綺麗に磨かせるために
「バツ」を選ばせるように
道しるべの矢印を変えた

この世ではビッグな夢みた
とにかく日頃ツイてない女の子が
鉄橋が近くにあるリバーサイドで
仲間と歩いていた
夕日をバックに映った姿は
インディーズバンドのジャケ写みたいに
輝いていた

彼女は自分が何者か
なんにも知らないまま
しばらくの間、人間として生きた

ある日突然のこと
女の子はなんにも記憶がなくなって
気が付いたら純白の甲冑を纏って
鏡の中にいた
手の中にあるのは「剣への鍔」
これを宝物だと信じて
10円玉を磨くように磨き続けた

人は聞く「あなたがジャンヌ・ダルクだろう?」
しかし、彼女は首を振る
自分が何者なのか知らされるのは
それから7年は先のことだった

時が満ちてビッグな夢が叶う時
磨き続けていた剣の鍔を
フィアンセのサーベルに取り付けるため
大陸へと帆船を漕ぎ出していた…

フィアンセはジャンヌ・ダルクを待っている
サーベルに剣の鍔を取り付けることはできたのだろうか
そうさ、ビッグな夢は必ず叶うだろう

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