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あの埼玉がフィンランド化している件について

浦和と大宮の無益なマウント合戦。これといった産業や観光地もなく、名産品といえば草加せんべいや狭山茶くらい。田舎と都会の中間地帯。そんな愛すべき私たちの埼玉が着々と「フィンランド化」と近づいている。フィンランドといえば、デザイン性溢れるおしゃれなインテリアや、森と湖に囲まれた豊かな自然、そしてサウナがある。埼玉がフィンランド化している実態を紹介していきます。

飯能にオープンした「ムーミンバレーパーク」

2019年3月16日に北欧の童話「ムーミン」のテーマパークが飯能にオープンした。北欧の生活をテーマにしたショッピングモール「メッツァビレッジ」も併設されています。普通のテーマパークとも、公園とも違う、「森と湖の楽園」を呼称しており、日本でもおなじみのムーミンの世界にどっぷりと浸かることができます。フォトスポットも充実しており、カップルや家族でゆったりとした時間を過ごすことに向いています。

温泉道場によるフィンランド型温浴施設

フィンランド本場式の温浴施設も続々と登場してきています。その仕掛け人的存在ともいえるのが、株式会社温泉道場。

サウナコタ

温泉道場が運営する温浴施設の1つ大宮にある「おふろcafe utatane」が新しくサウナコタを作りました。
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※写真はおふろcafe utatane Webサイトより引用: https://ofurocafe-utatane.com/)

kotaとはフィンランド語で小屋。サウナコタとは「サウナ小屋」のこと。本場フィンランドのサウナは、日本の昭和式サウナとは違い、森に囲まれた湖のほとりに、木造の小屋としてつくられていることが多い。照明は薄暗く、白樺の若枝を束ねたヴィヒタが香る。温度は70度〜80度の中温で、キウアスと呼ばれるサウナストーンが積まれたストーブに水を掛けることで発生する蒸気 = ロウリュを浴びることで、体感温度上昇させ、発汗を促す。サウナ内のベンチも高床式で、足元がストーブの表面より上になるよう設計されていることが多い。

そんな本格「サウナコタ」が大宮で楽しめます。

温泉道場は、さらに、入宿泊施設として「サウナスイートキャビン」を入間にオープン。北欧のサウナ小屋をイメージした一棟貸しのキャビン。キャビン内は、木で設えた開放的な空間となっており、北欧の伝統的なイメージのインテリアやフィンランド式のプライベートサウナが完備されています。

ベッド&スパの「ケロサウナ」を筆頭とした名サウナ施設がたくさんある

サウナの話でいけば、温泉道場がフィンランドナイズドな施設をプロデュースする前から、埼玉には名店と呼ばれるサウナ施設があります。所沢にはあるベッド&スパは日本でも珍しい「ケロサウナ」があります。ケロとは古来から珍重されてきた立ち枯れのパイン材のことで、その希少性からフィンランド国内においても、とても高価な天然木「幻の木材」とされています。ケロサウナにではほんのりと優しい木の香りがします。

草加にある「草加健康センター」は、サウナ・水風呂・外気浴の全てセッティングのバランスの秀逸さがサウナ愛好家に強く支持されています。爆風マシーンと称したブロワーを使った「爆風ロウリュ」は名物。

実は森と湖が多いことも北欧と共通している

埼玉水

フィンランドは森林面積が国土の73%を占める世界一の森林大国であり、湖が国土の10%を占める。そのため「森と湖の国」と呼ばれています。
フィンランドほどではないですが、埼玉は秩父を中心とした豊かな森林エリアがあります。ダム湖が中心ではありますが、鎌北湖や神流湖では美しい自然を感じることが湖が多く存在しています。

東京隣接フィンランド型リゾートとしての「埼玉」の可能性

気候や地形だけでいえば、北海道や長野県の方がよりフィンランドに近いといえますが、「リゾート」という視点で考えると、東京に隣接する埼玉に地の利があります。あの埼玉が、あの埼玉に「東京から一番近いフィンランド型リゾート」として、今後、数々の施設が生まれてくることに期待してしまいます。

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