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水彩画を期待されているのだった。

水彩画教室に通い始めて三年が経過した。最近は教えてくれる先生が熱心に発破をかけてくれるし、自分の画風が若干変化してきたのも実感している。アパートに来てくれる訪問看護師さんや実家の父も「がんばれー!」と応援してくれるので水彩画を頑張ろうと思っているのだった。ちょうど静物画から風景画に切り替えたばかりなので、気分的にもなかなか新鮮。

事件はそこで起こった。じゃない、起こりかけた。

毎日の午前中は精神科病院デイケアに通って過ごしているのだが、デイケアで設定されるプログラムが簡単すぎて嫌気が差した事があった。いや、職員に対して文句を言った。メインプログラムである作業療法も実際はリハビリテーションなわけだから、そのレベルで終わった日にはご先祖様に申し訳が立たない。

作業療法士のデイケア職員と交渉して、自分のやりたいことをやることになったのだが、いろいろ試してみて考えたのが文芸倶楽部と称してnoteのエッセイと俳句づくりに読書と、この3つをこなすことに決めた。途中で数学も検討してみたが、作品が残って人に評価されるという魅力にはあがなえなかったよ、やっぱり。

で、メインとなる水彩画も、しばらくはやる気が落ちていたのだが、教室の先生や父の応援もあり、個人としてはやる気になったのだよ。先生にはなぜか下手なだけの僕の絵が個性的と映るらしく、それにあやかって頑張ってみることにした。

10月には市内の繁華街にあるギャラリーで教室展も開催されるし、自分が参加するのも三回目だな。もう三年も水彩画教室に通った勘定になる。石の上にも三年だよね、ホント。

話を戻すと、余技として始めようとしたデイケアでの俳句作りも、つい熱くなりラジオ番組への応募以外に、朝日俳壇選者の俳人長谷川櫂先生の「ネット投句」にも会費を払って入会してしまった。更に熱くなって俳句結社に入ろうかという心境に。

ここで、お世話になっている病院相談課課長からストップがかかった。「きみー、二兎追うものは一兎も得ずだよ、それにどれもうまくいかない可能性もあるし」。

そう言われて頭を冷やししばらく考えることにした。水彩画がメインのはずなのに、仮に俳句の方に熱くなってしまったら、せっかく頑張った水彩画教室の三年間と水彩画の実力が無駄になる。さすが課長の言うことももっともだ。

他の看護師さんにも相談してみたら、「俳句は余技というか箸休め程度でやればいいんじゃない?人には気分転換も必要だから」と言われて納得。長谷川櫂先生の「ネット投句」を続けてみることにした。

余技というのもあるのだが「ネット投句」の会費は年間六千円とお財布に優しいが俳句結社に入ると1万5600円も年会費がかかる。それに句会参加もあるので、水彩画と比べてどちらがメインか分からなくなる。少し熱くなった気持ちを冷まして、俳句もデイケアの時間で収まるように調整してみた。

もちろん、noteのエッセイも3つ目の創作活動として勘定に入れているし、実際はこれが一番得意だ。今はnote創作大賞が募集中だし、これも応募してみるか。

最近はうまく日々のルーチンに水彩画、俳句、noteのエッセイがうまくハマるようになってきた。ある程度の実力がつくのに三年はかかると思っているので、この創作活動ルーチンを三年間は続けてみようと思っている。

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