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詩356 短詩輯4

1 - 82 詩とは言葉連ねて感動を与えるもの、言葉がつながってさえいれば立派な詩なり

1 - 83 帰ろうとして雨、降り出す

1 - 84 誰にも見付からぬ言葉の編み物、ガラクタの如く鮮やかな土へ埋もれ消ゆ

1 - 85 幸せを涎のように垂れ流すAIロボット

1 - 86 怪獣は消えた ──── 短い吐息を残して

1 - 87 悲しみを大胆に包んでくれ、ピンク色の風呂敷で

1 - 88 アイドルと笑顔とオタクと金

1 - 89 ハイヒールで疾走する少女の腰が座っている

1 - 90 19歳の少女がフォルクスワーゲンを運転する、これマイカーらしい

1 - 91 ん~と小声で唸って、ジジィは即席の風格を得る

1 - 92 何にせよ、腹いっぱい食べて気付けば、どうでも善くなっている

1 - 93 「読む人のことを考え、丁寧に言葉を選ぶ………それが正解だ」な~んて言うまい

1 - 94 信号待ち、同色同型の軽が3台並ぶ

1 - 95 ゲリラ豪雨を経て、傘は一服

1 - 96 快感に鈍感な暴漢が痴漢

1 - 97 今日よりひもじい生活、明日あすも我慢の徒に就く

1 - 98 仕事後の一杯、誘惑のラスボスなり

1 - 99 不特定多数の雨粒、特定単数の空に生まれる

1 - 100 自分探しの旅、旅程を組んで映ずる景趣を心に刻むのみ

2 - 1 大都会の車が行き交う幾何学的美しさ

2 - 2 愛が芽生え恋は走り、天明の約束

2 - 3 溜め息で間に合わせても、蟻一匹分の空腹

2 - 4 止まるところを知らないランナーズハイに突入 → 酔止めの薬、効果なし

2 - 5 視線が合って、憎しみ

2 - 6 「完璧」を完璧にできない ──── 間違ったことをしているような………

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