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詩129 放牧の頃

冬の外で裸で踊れば
時代は私について来るだろうか

コンビニの前で草をむしれば
放牧の頃の私が現れる

いつかはまるで牛のように
いつかはまるで馬のように
いつかはまるで羊のように
時にはまるで放牧犬のように
人様ひとさまに扱われた

それはヨーロッパの一地方いちちほう

〈廃された時宜の内に醸し出される郷土の或るところ

それはヨーロッパの一地方で

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