「歌うこと」はロボットにはできない
■歌うこと
「歌うこと」は「今」この瞬間を捉えることで、
すごくプリミティブ(原始的)な行為だとあらためて思うようになりました。
■多くは過去や未来のことを意識している
現在、私が行っている経理という仕事は、
過去の取引を数字で捉える作業ですし、
財務というのは未来に発生し得る費用や売上を予測し、
収益のバランスを捉えて、経営の方向性を決定していく作業です。
日常的なことで言えば、
買い物をして、食事を作ったりするのも、家族やパートナーの帰宅時間にあわせて、数時間先のことを考えながらの作業です。
病気のこと、老後のことを考えて、保険に入ったり、
年金を納めたりするのも未来に関わることです。
noteなどの日記を書いたりするのはちょっと前のことを思い出して
書き留めておくことが多かったりします。
■「今」を捉えること
そう考えると、どれもこれも、今をがっちりと捉えるような行為ではなくて、生活や仕事というのは過去の事柄を整理したり、
未来のことを考えたりということが案外多いように思います。
それは悪いことでもなくて、そうやって過去と未来のことについて、
考えることが生活をしていく上では欠かせないということでもあります。
それでも、人は
「今、生きているんだ!」
「私はここにいるんだ!」
ということを直に感じて、心底満たされる生き物でもあります。
そうしないとやり切れない気持ちが増してしまって、元気がなくなっちゃう。
歌うこと、あるいは、ドラムやベース、ギターを弾いて、
誰かと共にその瞬間を共有することは、
「過去」「未来」から少し離れて「生きている!!」って感じる瞬間。
演奏している時にはあまり色々なことを考えずに、
その瞬間を捉えることを一番に考えてやっています。
ライブでギターを持って歌う時は、「観客の今」と「自分の今」が繋がればいいなと。
本当の意味で、
「歌うことは」ロボットにはできない。
最後までお付き合い下さりありがとうございました。