見出し画像

タケイのグルメ「高円寺 登龍園のカツ丼」


縁あって高円寺には行くことが多い。
と言うのもよく遊ぶ芸人が多いのだ。


高円寺は独特な街だ。と思う。

店も民家もひしめき合ってて、どこの路地を曲がっても店がある。

服屋なんかも一癖も二癖もある店が多い。


最近はもっぱら「Bodies」という古着屋に行くことが多い。
洋楽は勿論、何より邦楽のTシャツが豊富なのが嬉しい。
高円寺に行く際時間があれば必ず寄る。

きっと僕のノートを読んでくれてるサブカルミーハーボーイズ&ガールズならば刺さるものがあるのではないか。
なんなら一緒に行こう。自分勝手過ぎてつまらないと思うけど。


その「Bodies」を右手にしてまっすぐ進むとその「登龍園」はある。


地域密着型の昔ながらの中華屋。
久住さんも五郎さんも見れば「いいじゃないか」と言って暖簾を潜るのではないか。
例に漏れず僕だって「いいじゃないか」と戸を引いた。


中は意外と広かった。
しかし昨今の情勢を踏まえのソーシャルディスタンス。
椅子には大きく手書きで×と書かれた紙が貼られていた。


時間は午後を回っていたため客は僕1人。束の間の貸し切り。

テーブルに置かれたメニューと壁に貼られているメニューを睨み僕はカツ丼を頼んだ。


少しして来たのはサラダと味噌汁。


メインの料理が出てくるまでの優しさ。
それに箸を付けてメインのカツ丼を待つ。

「ビールもお願いします」と言って「今は出せない」と店員に言われる。
そうだ、今は緊急事態宣言下、酒を国に止められているのだ。「ごめんねぇ」と、気を使わせてしまった。申し訳ない。
禁酒制。すごい時代になったもんだ。やってる店沢山あるけど。


そうしてカツ丼は来た。


よく行く吉田屋のカツ丼と比べると玉子がフワフワだ。
しっかりと卵とカツに染み込んだ甘いタレが美味い。

そして彩りのグリンピース。正直好きじゃないが、やはりこうした街中華のカツ丼には似合う。
黄色いコーディネートに効かせたグリーンの差し色。安心感が違う。

カツはサクサクしたものではなくシッカリとツユを吸っている。
噛めば噛むほどその旨みを感じることができる。

驚きなのは580円という安さである。ありがたい。
こうした善意でやっているような店に某サイトで星をつける奴はどんな善行を日頃しているのか。


美味かった。また来て色んなものを食いたい。
それほどにメニューも豊富であった。
次来る時には緊急事態も終わり酒を飲めるようになってて欲しい。
こんな店で酒を飲んでる自分に酔っていたいのだ。


店をでると若いカップルが外のサンプルを見て中に入るか悩んでいた。
他の街ならもっと小洒落た店で悩むのか。こうしたのもこの街の良いところだなと勝手に思った。
勝手に生きている。


時期が時期だけに仲の良い友人達にも会えず中央線に乗り家路に着いた。


手にはボディーズで買ったレッチリのTシャツと、ボーリングシャツ。
またモノが増えた。
明日も、生きる理由ができた。


この記事が参加している募集

#ご当地グルメ

16,158件

#休日のすごし方

54,744件

夢の一つに自分の書く文章でお金を稼げたら、 自分の書く文章がお金になったらというのがあります。