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新卒採用の担当者として、最初の1年間を過ごして思うこと(前編)

※主に自己紹介と現状のメモとして自身の取り組みを見返す用の記事になります。前編では私が人事になった経緯を書いております。

ごあいさつ

はじめまして。たけいと申します。
現在、都内の保険会社(障害のある方向けの保険を販売)で人事として新卒採用の担当者をしております。新卒で入社した会社では約3年半ほどシステムエンジニアとして、主に富士通の製造業務向け基幹システムの開発に関わり、その後現職に転職しました。


どうして新卒採用の担当者になったのか

私は所謂「原体験があるタイプ」の人事です。切っても切れない関係なので、大学時代と前職の経験について触れておきます。

人にまつわる面白さと挫折を経験した大学時代

大学時代は100名規模の合唱団のサークルに所属していました。新歓活動に力を入れている団体でしたが、団員の数に頼った人海戦術が主な勧誘の仕方だったのでまだまだ改善点は多いという状況。そこで自分たちが新歓を主導した年に思い切って新歓広報(そういう言葉があるかは分かりませんが)に力を入れたところ例年20名程度だった新入団員を40名まで増やすことができました。

単純にSNSへの露出を増やすだけでなく、パロディチラシや赤本のフォーマットを用いたパンフレットを作成をして、新入生のワクワクする気持ちを刺激したいという狙いが上手く行きました。受け入れ側も新歓をお祭りとして楽しんでおり、ウェルカム感があった点も成功を後押したと思います。

新歓で使用したイナバ物置やSWのパロディチラシ

新歓は成功させられたものの、その後の1年間で大きな挫折も味わいます。入部した新入団員がどんどん辞めていってしまいました。新歓を企画・運営していたのが我々3年生で、定期演奏会の企画・運営をしていたのは4年生。演奏曲の難易度や練習方針が合唱未経験で入部した多くの団員には厳しく、部内の雰囲気が悪化していったということが大きな要因でした。

他にも様々な理由は考えられるのですが、「どんなに入口を魅力的にしても組織を最適化できなければ人は定着しないという事実」を容赦なく突き付けられました。

良くも悪くも面倒見がいいタイプの先輩だった私は、後輩との食事の場で相談を受けることも多く、その過程で「どうしたら『ひとりひとりが所属しやすく力を発揮しやすい組織づくり』ができるのか」というテーマに向き合うこととなります。(今の時点では時間はかかりますが、個々が力を発揮できる仕組みづくりと対話を増やして「思い込みだけの関係」を排していくことがその答えだと思っています)

新卒採用に接点を持ったエンジニア時代

その後、社会人となり都内のシステム会社に就職。
開発業務の傍で、若手社員として会社説明会や合同説明会に参加する機会をいただきました。エンジニアとしてパッとしなかった私ですが、OJT担当となった後輩から、ふとしたときに「実は武井さんのお話を聞いて入社を決めたんです」と言ってもらえたことがありました。ひとしきり嬉しさでにまにました後で「あっ、これこそ自分のやりたい仕事なのかもしれないな」と思いました。

所属していた部門は中堅層の退職が相次いで空洞化が進んでおり、将来的な自分の姿も見えない状態。学生団体とは違い、様々なプロフェッショナルが集まっているはずの会社組織でも、「人が辞める問題」が起こっている。ここで改めて「良い組織づくり」について会社レベルで考えて取り組んでみたいと感じるようになります。

3年目になってからは朝10時に始業して翌朝6時まで働き、3時間仮眠の後また働くといった無茶苦茶な働き方(自身の基礎になったと思うことも多く全部が悪いこととは思っていないです)も度々していたので、ワークライフバランスの充実した環境で「『組織づくり』というテーマに仕事として取り組みたい」「そのための入口として新卒採用に挑戦したい」と人事への転職を決意しました。


転職活動のときに考えていたこと

人事に転職するときに重視していたのが「どのような事業を行なっているか」という点。採用担当者として候補者さまに自社をアピールする際に自分が心の底から良いと思っていない商品やサービスを採用活動の材料にすることは難しいと考えていたおり、単に人事への挑戦権を得られれば良いとは思っていませんでした。

退職の意向を伝えた際に人事部への異動のお話もいただきましたが、辞めようとしている職場を候補者さまに対して魅力的に語ることはできないだろうという考えからお断りしています。

もうひとつは、可能であれば「採用の仕組みが決まりきっていない会社」に入ること。採用の仕組みがどのように会社に定着していくか(させていくか)に興味があったことや、0から(0に近い状態から)あれこれ手を動かしたり、考えたりしたかったからというのが主な理由になります。

世の中的に「0 → 1」ができる採用担当者にどれだけの需要があるかはわからないのですが、個人的には新雪に足跡を残す感覚が好きでその気持ちも大切にしたいと思っていました。


区切りが良いので前編はここまでとします。後編では新卒採用の担当者として行なったことやその振り返り、現在の課題について書いております。ゆるゆるとご覧ください。

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