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子どものころの夢はなんだっけ?―気がつけばなりたい自分になれていた話―

こんにちは。タケイユウコです。今日の京都は久々の大雪!深夜から朝にかけて道路に積もった10センチほどの雪は、お昼すぎにはほとんど解けていました。
屋根から雪が落ちる「とす」とか「とさ」と聞こえる慣れない音に、少し驚きながら在宅勤務をしました。

さて、今日は「仕事」について書きたいと思います。
私は、仕事で大学生とかかわることが多いので、「就活が……」と就活の悩みや状況を聞くことがありますが、ろくに就活した経験のない私には、対策やらアドバイスができるわけもなく、もっぱら聞き役に徹しています。
そんな中、最近ふと頭をよぎったことがあります。それは

「子どものころの私は何になりたかったんだっけ?」

改めて思い返したことで、自分の気持ちが明るくなって、今の自分が好きになったので、noteに残しておきたいと思いました。

今絶賛就職活動中の方にとって、私のように転職組のアラフォーの話は、到底役立つとは思えませんが、「こんな大人もいるんだなー」など、気持ちが楽になるきっかけになれば嬉しいです。


子どもの頃の夢ってなんだっけ?

母から聞いた記憶をたどると、私の「なりたい」は幼稚園のころから芽生えていたようで、幼稚園や小学生のころの夢は「お花屋さん」や「お菓子さん」。
そんな可愛い夢を抱いていた私は中学になると違う夢を抱いていました。

雑誌の編集者になりたい。(ジャニーズのアイドルに会いたいから)

なんと邪な夢でしょうか。
いや、まだまだ義務教育をうけていた子どもの考える夢なんてそんなものだと思います。
私には3つ年上の兄がいますので、私が高校受験の頃には兄は大学受験。
兄の大学パンフレットを見ながら、編集者になるには(ジャニーズのアイドルに会うためには)、「文学部」に入ったほうがいいんじゃないか、とぼんやりと考えていました。

22年前の就活経験

編集者になりたいと思っていた私は、文学部には進学しませんでした。しかも、4年制の大学ではなく、短期大学に進学、衣食住のことを幅広くは学ぶことができる学科で2年間を過ごしました。

なんとなく、兄の学生生活は4年間。私の大学生活が4年間となると……結構お金がかかるんだなぁと思ったことと、社会人という響きに魅力を感じて、少しでも早く就職して、みんなより「大人」になろうと考えていました。だから短大を選んだのですが……。

私は就活を真面目に取り組みませんでした。人生で後悔しているとすれば、この1点に尽きます。
短大生になってから神戸に出るようになり、世の中には可愛い「雑貨屋さん」なるものがあることを知りました。大好きな雑貨屋さんのお店のスタッフにあこがれて、「こんなところで働きたい」と思うように。でも、具体的な対策も勉強もせずに、採用試験に挑みました。
結果は当然不採用。私の就活は1社挑戦しただけで終わりました。

気が付けば、将来のビジョンもやりたいことも見つけられないまま、卒業直前の3月。私はゼミの先生にこう言い放ちます。

「先生、私働くところ決まってないんやけど」

なんとふてぶてしいこと。それでも、先生は私に神戸の企業を紹介してくださり、ご縁あって無事に社会人になることができました。

転職につぐ転職

初めて就職した会社は神戸で土産物を販売する会社でした。私はそこで「社会人生活」を満喫します。先輩と同僚、アルバイトのスタッフに恵まれて、敬語の使い方や包装の方法、接客方法など多くのことを学びました。そして、お給料で毎月のように洋服を買い、先輩と初めての海外旅行にも行きました。
ただ、やはり若かったので頑張りきれず、2年弱で辞めてしまうことに。(先生、ごめんなさい。)早く就職しても「大人」にはなりきれませんでした。

そして、私は好きなものと好きな人を追いかけて、京都にやってきました。
京都に来たいきさつについては、こちらをお読みください。

そこから、私の転職人生は始まり、今の職場で6社目です。初めのころは正社員を選んでいましたが、今は契約職員として働いています。
転々とする中で、接客業→事務→大学関係の事務とできる仕事の幅が広がってきました。

なんでもできるやん

接客業では、知らない人と話す度胸を身につけました。また、「どうしたらお客様に喜んでもらえるかな」という想像力を養うことができました。ただ、「お客様との程よい距離感」のスキルを磨くことはできなかったので、夫のお店ではまだソワソワします(笑)。

初めての事務では、大人数の中で働くことの安心感と難しさを知りました。そして、初めて後輩に教育するという役割も経験できました。思い返せばいろいろやってきたなぁ。

そして大学関係の事務へ……。

運がよかっただけ

今の職場では、イベントがあればカメラを持って取材に行き、レポートを書いたり広報誌を作ったりしています。
大学の契約職員を経ていまの職場にきましたが、これまで経験のなかった広報に携わる機会が多く、1、2年目は緊張感と責任の大きさに押しつぶされそうでした。4年目の今はようやく気持ちにゆとりをもって働けています。
特段何かに秀でているわけではない私を雇ってくれたなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。
いやー、本当に運が良かった。

あれ、夢叶ってた?

さて、先にお話しした、私の中学時代の夢を覚えていますか?そう、「雑誌の編集者」です。
本や雑誌を読むことが好きだし、大好きなアイドルに会いたいし。そんな理由から「いいな」と持っていた仕事ですが、今の仕事はそれに近いと思います。

対象者はアイドルではないけれど、取材先を提案したり、記事を執筆したり。そんな面白い仕事をしています。
そう、文学部にはいっていないけど、出版社には就職していないけど、夢は叶っていました(笑)。

さいごに

仕事選びって失敗したくないし、せっかく一度働き始めたのであれば長く続けたいしで、決めきれない方も多いのではないでしょうか。
私もそう思っていました。
でも、転々と職を変えていても、仕事のたびにいろいろな知識と技術を身につけられている私。ありきたりの言葉ですが、どの仕事も無駄にはならない、そう思うのです。
だからどうか、頑張り過ぎず、「やってみよう!」と思ったことがあれば一歩踏み出してください。

まだまだ続く長い人生。なんでも試してみるといいじゃない。今はピンと来なくても、しばらくしてから、自分のことを、自分だからできることを改めて知ることができると思います。

そんな私は、今の職場のラストイヤー。アラフォーになって、転職の厳しさについてメディアを通じて理解してはいますので、いざという時に、笑ってこれまでの経験をアピールできるよう、より成長できる1年にします。

本日も読んでくださりありがとうございました。

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