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『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の話。

大人気アニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』

普段からとち狂った感想しか書かないので、ちょっと書き殴ります。
※第16話まで視聴している人達向けの文章です。
※あと説明上幾原邦彦監督作品『少女革命ウテナ』のネタバレ含みます。

思ったよりも、長くなってしまった…140字じゃ足りなかった。
予定より大幅に遅れてしまい申し訳ございません!!
ビックリするほど散文で失礼します。

※5/17:加筆&修正しています。
『神話』関連の話は、加筆部分が出てきたので、まとめて『追加版』として再投稿します。

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-ひとまず言いたい事-


『機動戦士ガンダム 水星の魔女』で最初にしたこと。
エアリアル君の声優さん探し。血眼で探して、泣き崩れた。

えっ…AI搭載って事は、タ〇コマとかチェ〇ンバーさん仕様じゃないの…!?せめて3式機〇仕様…!!
『ゆりかごの星』でモノローグめっちゃ凄かったやん…!!_(:3 」∠ )_

season1までの、個人の感想として抱いていたこととして。

…これ、season2で完結する?

初見から感じてたんですけど、ボリュームの割にとにかく展開が早いなと。
(ソー〇マスターヤマト完〇編並みに進んでる気がするのは気のせい…?)

あと。

少女革命ウテナを3周してる私
『これ、無事放送出来るん??』
ガンダムSEEDで父親と友人が狂って人生大変な事になった私
『これ、無事放送出来るん??』
ヴァルヴレイヴの初見が10話でそっ閉じした私
『これ、無事放送出来るん??』

という感じです。

先日呟いたジェターク一家の件もそうだし、先週の16話でもそうだったんですけど、オルコットさんとグエル君、(軌道エレベーター行く)道中なんかあったやろ…!?知ってんねんでこっちは…!!!(需要と供給…!!)
…新作OVAかな。(空を見る)(DVD/Blu-rayのドラマCDを期待するか…)

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-幾原邦彦監督作品好きから見た『水星の魔女』-

物語開始から言われてた『水星の魔女』が『少女革命ウテナ』とストーリー展開似ているという点についても。

第1話のグエル君は確かに西〇寺先輩だった。
(あまりにアレで一度再生止めた。爆笑した)

一応、初見の時に『ウテナ』だと言われてたこともあって。

〇スレッタちゃん=天上ウテナ
〇ミオリネさん=姫宮アンシー
〇グエル君=西園寺莢一
〇エラン(4号)君=薫幹
〇シャディク君=桐生冬芽
〇ラウダ君=桐生七実(梢…??は、ちょっとキャラの方向性違うかな…)
〇チュチュ先輩=チュチュ(キャラクター像を借りてきてるのかな)
※樹璃先輩ポジション誰だろ…似てるのはサビーナ様かなぁ…。

制作側が『ウテナ』を意識してるなら、キャラ造形も寄せてくるかなとは思ってたんですけど、何だろう。
『ウテナ』に見えるように『役割を与えられてるだけ』という感じ。
結構『水魔女』の子達って、性格に揺らぎがあるなぁというか、本人の置かれている立場で、キャラ像変わるんですよ。

というのも、一例を挙げると、スレちゃんがアンシーに見えて、ミオミオがウテナに見える時があったので。
なのでウテナ好きとしては、第7話はゾッとしました。
(おいおいおい完全にスレちゃんアンシーポジションだよと。)

あと同じような感じで行くと、第9話のシャディク君とミオミオの関係性が劇場版の冬芽とウテナに見えるの私だけかな…?

ただ、season1終了の時点で『やるならどこまで少女革命ウテナを踏襲するんだろう』とは思ってました。

そもそも『水魔女』自体、いろんな作品の要素ごった煮な感じがあるなぁ…と思いながら見ているので。
例を挙げると、4号君と5号チャン、某ガンダムの某双子なんよ。
(狙い撃っちゃう感じの。因みに兄派です。)

まぁ最後まで『少女革命ウテナ』を踏襲するなら。

オチは『さよなら私の王子様END』になるのかな。

そうなると、スレちゃんと〇〇〇身内説濃厚になってくるんだよね…。
…………『なれ果て』対決??……こわいこわい。

あと余談で。
あの決闘のMS移動シーンとか、イクニ監督作品だと『棺桶』演出なんだよなぁ…と。
普通、あんな回りくどい移動(演出)しなくてもいいはずなんだよ。カッコイイかもしれないけれど、わざわざ箱詰めして、出荷みたいな…。
(『ピンドラ』でいう所の『こどもブロイラー』。『さらざんまい』にも似たような描写があったような)
やっぱり、割と殺傷能力高めで迫って来てて、ゾッとするよね。

ただ、season1後半から少し風向き変わったと言いますか。
『ウテナ』だけじゃなくて『輪るピングドラム』路線来てないかなと思い始めてる。

というのも『落下』を思わせる描写が結構多くて。
(公式season1,2キービジュアルとか本編だとグエル君)
あとseason2のED。
あれ、ROCK OVER JAPANした後のプリクリ様がお兄ちゃん(冠葉君)から『命』抜き取るシーンに酷似してる…。

作品のキーアイテム『トマト』も『リンゴ』の代用品かなとか。
(米国のスラングだっけ…?トマトが『娘』の意味示すって)
(まぁ…私的にはトマトで良かったなって…柘榴だったら…ねぇ…空を仰ぐ)

あとは、ニカ姉(ポジションに近い子達とか)がseason2から本格的に動き出してるの見てたり、先日の第16話なんか、親の因果が子に報う所なんかも、割とピンドラでは描かれてたしなと。
あとこの間のEXPOでこっそりリンゴ齧ろうとしてただろ、シャディク。
(そういう所やぞ…!!)

そうなると、4号君…1度でもいいから復活して5号チャンと共闘してほしいなぁ…とは思ってる。(イクニ監督作品として踏襲するなら、高倉さん家の双子ネタ来るかなって…)

※5/17追加考察
どうにも、自分の中で、『シャディク・ゼネリ』という人物が”しっくり”こなかったと言いますか。
season1で、あまり動かなかったこともあって、(立場上、公平性を重んじていたのか)『背景』がとにかく見えづらいキャラだなと思いながら見てました。

で、先ほどもseason2から『輪るピングドラム』要素が入ってきていると書いた上で、『ピンドラ』観点からシャディク君を見直すと…ごめん、シャディク。君に対する私の理解度が低かった。

最初、彼は『渡瀬眞悧』ポジションの子かなと思ってました。簡単に言えば、この子が物語の全ての『黒幕』になるのかなと。

ただ完全な黒幕とするには、実行犯的過ぎて(手の内見せ過ぎて)その線は今の所"弱い"かなと。(もう一人候補がいますので…(˘ω˘ [__]スヤァ…)

シャディク君周辺を一度、整理して。
アーシアンとスペーシアンのハーフで、なおかつ紛争地域(孤児院)出身。父親とは『養子縁組』。
更に、彼の元に集まる子達も、どうも『恵まれない側の子』が多いなと。
(シャディク隊の子達のお茶会(お菓子鷲掴み)は盲点だった。提示してくれた方に感謝)

どちらかと言うと、『高倉冠葉』ポジションに限りなく近い、今後『渡瀬眞悧』ポジションになりそうな立ち位置では…ないかなと。

一部、彼の思想の薄っぺらさを指摘する人がいたけれど、ある意味『ピンドラ』の『企鵝の会』の思想となんとなく重なるんですよね。

シャディク君の『戦争シェアリング』も『抑止力』なだけで『戦争根絶』という解釈ではなかったはず。(根絶がクワ・ゼロの計画目的)

それって、『ピンドラ』でいう所の『こどもブロイラー』に手を出せない『企鵝の会』と重なるかなと。(何者にもなれない人間が支配してる世界は壊すけど、何者にもなれないまま世界から消えていく子供は救わないって話があるので)

あと、(これは考え過ぎかなと思うんですけど)season2のOPで彼、学生証(スマホ型端末)を視聴者側に向けてるんですよ。
ピンドラの冠ちゃんも、テロ実行時、スマホで起爆させてたから、余計に重なって見えてしまう。

更に、ミオミオを桃花(陽毬…だとちょっと苦しいか)ポジションに置くと、シャディク君とミオミオ2人の関係性が、なんとなくしっくりくる…かなぁと。
シャディク君も眞悧先生も同じ景色を見れると思っていた相手にフラれてますんでね。

あと、season1でフラれたとはいえ、公式season2キービジュアルのあのミオミオに対する執着感よ(笑)あれが引っかかりますね。
(それ故、サビーナ様が、真砂子ポジションに見えてくる…)
勿論、ミオミオの事は完全に吹っ切れてる線も、現時点では否定しない。

ただシャディク君の性質上、『きっと何者にもなれない』まま、退場する気はないと思う。(出遅れ感満載の成り上がり街道まっしぐらなので)

それと、最近手を組んだ会社がありますよね。
連携次第で、またシャディク君のイメージは、変わりそうね。

イクニ監督作品好きが見ると、こんな感じです。

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-エラン・ケレス(強化人士4号)の生死に対して-


4号君の生死に関しては、私はあまり気にしてないと言いますか。
第6話の時点で”物語”が綺麗に終わってたし、やっぱり彼の”前頭葉”の状態見ると、生かし続けるのも複雑なんですよ。

脳の状態もそうだし、回復技術の有無がわからなので。
ただでも今までの流れからすると…脳の維持は無理なのかなとは思う。

まぁ、色んな”死に目”に遭遇してるので(最悪、脳幹だけ出されて『4号君です』でも)覚悟はしてるけど…マトリクスの裂け目の向こうから『コンニチハ!!』してくれるのが救いかな…。「slash」の歌詞にもあるように。
アイの歌声を聴かせてほしい。

なお、5号チャンは初手の段階から『おうおう、チャラいな。いいぞ、お前もいずれ4号君のようになる…(脳を焼かれる…)(ニチャア…)』(ゲン〇ウポーズ)みたいな意地の悪い感じで見てました。
season2・OPのあの演出ってそうなのかなとも。
やめてあげてよ。あれでもできる子なのよ。生きるのに!必死なの!!

なお、オリジナルはあの子いつまで寝てるんだ。
とうとう『エラン・ケレスという人物は実在しない説』(オリジナルとされてる人物さえ影武者)が私の中で濃厚に。

※5/17追加考察:心臓が強い方向け。
先の項目で説明しようかとも思ったのですが、文章の流れが、ばらけてしまうので。

一応、4号君の(肉体・精神含め)『生死問わない』と書いたのには、医学的な観点以外にも理由があるんです。
制作側が『ウテナ』を『水魔女』の基盤にしているのなら。
(スレッタ=ウテナとしているのなら)

そもそも、主人公の『天上ウテナ』自体、白馬に乗った『王子様』に救われて(憧れて)、王子様になりたかった女の子の話なんですよ。
で、悪い男(かつての憧れの王子様)から友達(お姫様)を救おうとする、という流れ。

安易に『憧れ=初恋』かという議論は横に置いておいたとしても。
4号君が、その白馬に乗った『王子様』ポジションにいるのなら(制作サイドも『スレちゃんの初恋相手』という認識でよかったはず)4号君の『役割』って終わっちゃってるんですよ。物語自体の爆速感も相まってるので、尚更。
※あくまでウテナの物語視点で水星の魔女を見たら、という話です。

ただ、本編の彼の境遇を考えると、受け入れてるとはいえ辛いのは辛い。
※season1終了後に4号君好きになった身としては(…狂ってるな)

…帰ってきてもろてもええんやで。(素振り)

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-主要キャラに対して-

人間関係に焦点を置くと、”親が親なら子も子”というか『自身がどういう環境下に置かれてるか自覚がない子がいるな』と思いながらseason1は見てました。(決闘の宣誓といい、意味理解して言ってるのかなとも)
特にグエル君とミオミオ。

この二人って育った環境(境遇)が似てると言いますか、一見、表向き親子関係破綻してそうだけど、両者のパパが不器用でアレなだけで、大きく見ると、親から与えられるものが多すぎるなと。そういう所が、他の子に比べてると恵まれすぎてるなと思いながら見てました。
※グエルパパなんか、典型的な昭和の頑固親父だし。
ラウダ君も大体擦れそうな感じだけれど、お兄ちゃん大好きっ子だしなぁ。
ジェターク方面、人の命とか基本的な事はしっかりしてたんだろうな。
方向性がアレなだけで。

そこを無自覚に消費してるから、実は最初、この二人にあまり好意持てなかったんですよね。(ミオミオは第7話で『誰かを守る』ための行動を示したから株上がったけど(でもまだ束縛感が拭えない)グエル君は…本当長かった。)

なので、ラウダ君が「墜ちろォ!水星女ァ!」と言ってるのを眺めながら。「墜ちるのは貴様の兄の方ぞ…!!」とニヤニヤしてた。
イヤだわ。我ながら悪い人間ですこと…。

スレちゃんの場合は…この子どこまで自分の中の違和感と対峙できてるのかなって思いながら見てます。
あと、個人的に第12話よりも第4話あたりかな…『はーい!3人組作って~!』っていう…あの感覚の方がしんどかった。
※12話に関しては、描写はアレで、別の選択肢があったとしても、やっぱり咄嗟に『生きる(生かす)』事を優先させるとなると犠牲は付いてくるしなぁ…。
ただ、今後お姉ちゃんと同化するのかなぁと。
そうなるとこう…『スレッタ』という概念が消えてしまうのが辛いなぁと。『自立』しよ。

あと、プロスペラママがどう見ても『GEAR戦士電童』のベガさんにしか見えない。
※あれかな小説版で登場した変装してた元花婿の技術応用してるのかな…。

エアリアル君はずっと『境界線上のホライゾン』の『地摺朱雀』仕様なのは何となく。
お姉ちゃん(複数形)そこにいますよねって。(ファフナーは違うかな…?)
どうだろう、攻殻でいう所の『ゴーストダビング』ぐらいのことはしてそうかな…クローン姉妹説が一番濃厚だけれど。

シャディク君は本当に『食えない男』だなと。
(エアリアルのコンポタも君の分だけ買えなかったよ…)
ただ、彼が周りに付けている子達は(シャディク隊は勿論だけれど、決闘委員会のセセリアさん・ロウジ君…まぁニカ姉とかも)彼が選出してるんだろうか。
というのも、彼、めちゃくちゃ人を見てるなって。
シャディク隊とか、普通のアニメの典型的な描写だったら(それこそミオミオの代替品ポジション的な感じで)まず女の子同士が変に仲がいいか、喧嘩し合うのよ。今の所そんな感じもないかなと。本当、『同志の集い』みたいな。
公平に人を見ることが出来る人を仲間にしてそうだし、シャディク隊の子達は『自分に関心がない子』を側においてそうな感じはする。

あと、地味に人を見下す態度が出てるのはおそらく出生に対しての『劣等感』がつきまとっちゃってるんだろうなぁと。男の子ですね。

まぁ、ヘタレではあると思うよ。(ニコッ…)

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-最後に-

先程も言いましたが、物語の結末としては。
『企業』や『学園』や『親』という縛りから『お別れ』ENDかなとは思ってます。各々自分の行きたい幸せの方向に向かうと言うか。
エアリアル君とも『SAYONARA SULETTA』で、お別れするだったら…。
バスタオルで顔覆うわ。

やっぱり、今回の物語って、昨今の『多様性』とか『コンプライアンス』とか、そういう所も踏まえて制作されてると思うんだろうけど、キャラのちょっとした『仕草』で「その子の育ちが分かる」(チェーホフさんちわっす)ような描写が入るという事は、『貧困』や『多様性』を叫ぶことで複雑化する『普通』をどのように我々が認識して行動していくか。

恐らく不動であろう最低限の『マナー』や『一般常識』は必要だよねって。
パートナーになる人に対する態度とか…ね。5号チャン。

あとは驚くほど『貧富の格差』が描かれていること。
意見が色々飛び交ってたけれど、ミオミオの綺麗な紅茶とアーシアン側の水事情の対比って、極端だけれど、今そこにある現実問題としても起こってる事だから。(スレちゃんも保護者あれだけど、恵まれてる側なんだよねぇ)

ニカ姉とか地球寮の子達もそうだけれど、4号君&5号チャンとかソフィ&ノレアちゃん達みたいな子が「命を懸けてまで必死にならないと得られない『普通さ』」が、彼・彼女達の努力でなんとかいい形で報われる描写があればなぁとは思ってます。今の所貧困層と呼ばれる人達の上で踊ってる感じだから。ソフィちゃんの今際の際のあの発言はわりとダメージ大きいのよ。

\チュチュパイセン!おねがいしまーす!!!/

ミオミオとスレちゃんも『パートナー(親友)』という関係性に落ち着きそうかなぁとは思ってます。
※単に無理やりくっつけて恋愛(結婚)ENDみたいなのがイヤなんですよ。

まぁ色々言いましたが…やっぱ最終回はみんなで野球しようぜ。
あと太陽光で焼肉しよう(しません)

さて、今日は波乱巻き起こりそうな第17話ですよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

また別の記事でお会いしましょう。

☆★第2弾追加記事★☆



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