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読書感想文㉑

 今回の読書感想文は稲垣栄洋さんの『雑草という戦略』について書きます。

 本を探して本屋を歩き回っていたときに目に入り、タイトルに惹かれて即購入しました。
 noteの記事をを読むときでも、タイトルって大事ですよね。熱いタイトルを見たときには、ついつい本文も読んでしまいます。

 この本を読む前、「雑草」「戦略」について考えてみました。頭に思い浮かんだのは「雑草魂」でした。
 僕がイメージしていた雑草魂は、踏まれても立ち上がる泥臭いものでした。
 この本を読んでいくと、その考えはひっくり返りました。

 本当の雑草魂とは「踏まれたら、立ち上がらない」である。
 雑草の本来の目的は花を咲かせ、種子を残すこと。
 踏まれながらどうやって花を咲かせるかということの方が、立ち上がることよりも大切である。
 雑草の戦略は、踏まれても踏まれても立ち上がるやみくもな根性論よりも、ずっと合理的である。ずっとしたたかで、たくましいのである。
 (第5章 雑草の成功法則「変化」より)

 突然ですが、生物の強さとは何でしょうか。

 雑草の戦略から学びを得たいと思うのなら、強さには色々な強さがあることを理解する必要があります。
 競争(Competitive)、ストレス耐性(Stress tolerance)、攪乱適応(Ruderal)は植物の戦略を組み立てる3要素であり、競争力だけが強さではないのです。
 ナンバー2以下の弱者は、雑草が攪乱適応に特化しているように、「選択と集中」によってコア・コンピタンスを発達させ、得意なところで戦わなければ勝ち目はありません。

 コア・コンピタンス…他者を圧倒的に上回る能力、他者が真似できない核となる能力を指す

 この感想文では、「逆境」「変化」「多様性」(←雑草の成功法則を表す3つの要素)についてについて書いていきます。

逆境

 強者が力を出すことができない逆境にこそ、弱者が勝利するチャンスがある。ただし、逆境といっても、さまざまな種類がある。
 踏まれるという環境の場所では、踏まれることに強い雑草が生える。
 草刈りされる場所では、草刈りに強い雑草が生える。
 草取りされる場所では、草取りに強い雑草が生える。
 こうして、すべての雑草が、自分の得意な場所で勝負しているのである。

変化

変えられないものは受け入れる
変えられるものを変える

 植物にとって変えられないものとは、自らが生える環境です。
 植物にとって変えられるものとは、植物自身です。
 図鑑の説明というのは、私たちが勝手に決めている「制約」であったり、「固定観念」だったりするかもしれません。
 雑草の立場に立ってみれば、別に図鑑通りに生えなければならないという義理は全くありません。実際に、雑草は臨機応変に暮らしぶりさえも変えてしまいます。

誰かが決めた「べき」を捨てよ

変化しないから変化できる

 「花を咲かせ、種子を残す」という大切なこと、目的とすべきゴールが決まっているからこそ、困難な状況でも、恵まれた状況でも雑草は種子を残すという事にベストを尽くします。

 変えてはいけないミッションを持ち、大切なことを見失わなければ、ミッションに向かう道は自ずと決まってくるのです。

多様性

 戦う場所はしぼる
 武器はしぼらない

 ☝は、戦う場所は戦略的に選ぶことでしぼり、武器はあらゆるオプションを持つためにしぼらないということです。
 正解がなく、予測不能な変化の時代に必要なのは「多様性」です。
 注意すべき事として、答えがわからないものに対しては雑草は多様性を持ちますが、明確な答えがあるものに対しては雑草も多様性を持ちません。

安易な価値付けをせず、多様であることに価値を置く

 

 ここまで、「逆境」「変化」「多様性」について書いてきました。
 ほぼすべて本に書いてあったことを書き写しただけになってしまったので、ここからは自分の考えも含めて書いていきます。
 僕はこの本を読んでいくと同時に、自分がこれからどのようにnoteと向き合っていくかについて考えました。

 noteを始めた当初は、本で読んだことをより忘れにくくするためにアウトプットできたらいいかなと考えていました。
 でも、最近はよりいい記事を書きたい、もっとフォロワーを増やしたいと思うようになりました。
 様々な本を読んだり、人の話を聞く中でファン(フォロワー)を作ることの大切さを学んだからです。「まずファンを作った上でビジネスをしろ」はよく耳にします。

 では、これからどのようにnoteと向き合えば、いい記事を書き(いいねを増やし)、フォロワーを増やすことができるのでしょうか。

 そこで思考の道具に用いたのが「選択と集中」です。

 noteの世界では、知識提供系のブログは溢れています。調べたいと思った単語を入力すれば、誰かしらの記事が出てきてすぐに知識として吸収することができます。
 すでにある程度の影響力を持っている人であれば、それで十分と言えるかもしれませんが、弱者(ナンバー2以下)が勝つには競争力に頼っていてはいけません。

 では何で戦えばいいのか。

 僕は、「知識を提供することによる学び」ではなく、「体験を書くことで得られる共感」に価値を見出すことで勝負していこうと思います。

 映画鑑賞についての体験を書いた☝の記事で思いのほか多くのいいねをいただくことができたからです。

 ただし、体験を記事にしているものもたくさんあります。さらに深堀りする必要があります。
 僕が記事にできるのは、大学生、サッカー、読書、映画鑑賞ぐらいしかありませんがまずは集中して記事を投稿していこうと思います。

 怪我の功名

 最近、部活動の中で恥骨筋の肉離れをしてしまいました。復帰するまで約1カ月掛かってしまいます。
 プレーできないのは残念ですが、下を向いていても仕方がないので、毎日投稿(一か月間)することをここに誓います。
 
一か月後にこの成長は怪我の功名だったといえるように…




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