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いつか伝えられなくなる「有難う」


こんにちは、私です。

大学時代に、60歳娘さんと85歳お母様で経営していた喫茶店によく通っていました。

常連様はご高齢の方達ばかりで、皆さんがとても可愛がってくれました。


「なぜそんなカフェに?ドトールやスタバがあるじゃないか!」

わかります。そう思いますよね。


ちなみに内装は綺麗ではなく(むしろ汚い方)、飲み物もコーヒーや紅茶のみ。特段こだわっているわけではないのです。


カウンター席と、テーブル席2つ。

カウンターにはテレビがあって、いつもみんなで1つの番組を見ながらおしゃべり。

時には私が試験勉強をしていると、「いつなの?頑張って!」と声をかけてくれて、1杯のコーヒーで何時間でも居座らせてくれました。

帰り際になると、「これからバイトでしょ?他のお客様からいただいてね!これ持って行って!」と、私だけではなくて、色んな方にお菓子などをおすそ分けしてお見送り。

だから私も時にはお菓子を買っていくと、「いいのに!!!気を遣わせてごめんね!」と一言。

そうなんです。この喫茶店にいると、すべての時間が温かったのです。

思いやり、気遣い、感謝の気持ち、色んな事に気づかせてくれました。


そんな思い出の喫茶に、1年前にもう一度あの時の「有難う」を伝えたくてお店の前まで行きました。


お店はチャッターで閉まっていて、「お休み」の文字もなく、どうやら閉店してしまった様でした。


「そりゃあ、6年前に85歳だったし、まぁ体力的にきついか。」

そうぽつりとつぶやいて、自分に言い聞かせつつも、やっぱり「有難う」をもう一度伝えたかったです。

(今伝えられる「有難う」は、いつかは伝えられなくなる「有難う」なのかも。)

そう思うので、感謝の気持ちを大切に、今伝えられる「有難う」を大切にしていきたいと思います。


と、いうことで、皆様今日も読んでいただきありがとうございます。

さいなら~

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