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2021年度のロボティクス推進室の活動を振り返る。

2022年度も始まりましたね~。あっという間に2週間経っています。。。22年度が始まるにあたり、21年度の自部署の活動を振り返っておこうと思います。オープンにできる内容だけでも、結構色々ありました!

他の会社はわかりませんが、うちの会社では年度初めに「方針発表」というのがあり、今年度何を重点的にやっていくんだ~!!みたいな発表があります。

しかも、この「方針発表」が、いろんな単位で行われます。一番大きいのは、もちろん会社全体です。会社全体のものは、社外に対しても発信されます。そして、会社全体の後は、事業会社、本部、センター、部、課など様々な単位で規模を小さくしながら行われることが多いです。(会社に入ったときには、スゴイ仕組みだなぁと思ったことの1つです)

私も自分の担当している部門である「ロボティクス推進室」の方針発表を行いました。この方針発表、特に報告フォーマットがあるわけではないのですが、本年度の方針に移る前に、昨年度の振り返りから始まるわけです。まぁ、現状とありたい姿のギャップが課題であり、重点的にすることがあるはずなので、現時点を振り返るのは当然と言えば当然な気もします。

というわけで、2021年度のロボティクス推進室の振り返りを行ったので、オープンに出来るものを纏めておきます!!

移動系のロボット

公道での配送ロボットでは、3月あったシンポジウムでも話しましたが、とにかく実績を積むという期間でした。藤沢SSTという場で、4台のロボットを同時に走行させ続けるということが実現できました。開発メンバー、現場での運用メンバーともに、とても頑張って貰っています。
走行距離も1200kmも超え、4/15にプレスリリースがあった保安要員なしでの完全遠隔監視・操作型での配送ロボットの運用に繋がったと思います。

公道以外での取り組みもいくつか発表されました。
1つは三菱地所様との取り組みです。経済産業省が進めるロボットフレンドリーな環境整備の取り組みの一環で、エレベータとの連動などを行い、屋外の飲食店からオフィス内でのフードデリバリーを行っています。

屋内のビルとの連携という視点では、清水建設様の取り組みの中でもパナソニックの移動ロボット技術を使って頂きました。清水建設様が薦められている建物設備・ロボット連携基盤をベースにしながら、ビル側との連動がされています。

マニピュレーション系のロボット

こちらはまだまだオープンにできる取り組みが少ないのですが、奈良先端科学技術大学院大学、立命館大学と共同で参加したWorld Robot Summitのコンビニ部門で総合優勝(経済産業大臣表彰)を頂くことができました。

コンビニでの陳列/廃棄、トイレ掃除などのタスクを自動で行う内容ではありますが、実用にはもう一段二段とレベルを上げる必要があるかなという印象です。ただ、ベテランメンバーと若手メンバーが上手い形で融合して挑戦することで、人材育成という観点でも良かったのではないかと思っています。

その他のコンテスト系ということでは、OpenCV AI Competition 2021でEASTERN ASIA + SOUTH EASTERN ASIAエリアの第2位になっています。こちらも産学連携で若手メンバーが頑張ってくれました!内容としては、店舗でのハンドリングに使える物体の位置姿勢の認識技術になっています。

エンドエフェクタそのものの開発も2つ発表されました。
金沢大学渡辺先生や東北大学多田隈先生との共同研究で、これまで掴むことが難しかった薄いモノを掴むハンドや把持した後に対象物の姿勢を変更することができるハンドなどを開発しています。

ソーシャル系なロボット

Aug Labで推進しているWell-beingに向けたロボットの取り組みも少しずつですが方向が定まってきました。というか、3年前から始めたWell-beingというものの理解が自分の中では深まってきました。

21年度の前半にはLoftworkさんやwe+さんと一緒に行ったプロトタイプを公開しました。コケロボットやミストを用いたインスタレーションなど、結果的に自然との共生をどう考えるという視点を学ばせて頂きました。

後半では、「共在感覚」というキーワードの中で活動を始め、筑波大学鈴木先生と”CoCoRoPa”という新しいロボットの発表も行いました。現在、長期評価を継続していますが、なかなか良い感じです。

要素技術の研究開発

このようなロボット本体以外にも要素技術としての研究開発もオープンになったものがありました。

1つは、東京大学JSK(稲葉先生)との共同研究として行った、ヒトが搭乗可能な脚車輪ロボット。ヒトが乗った状態で二足歩行をしたり、階段を上ったり、車輪で移動できたりします。実機を見ると、インパクト大です。笑

また、ハプティクスに関する取り組みも国際学会で発表されています。

商品がされたロボットたちは?

追従型のパーソナルモビリティPiiMoは、新たにイベントパッケージやXR対応など新しい取り組みも始まりました。

21年度も昇仙峡など複数の観光地で実際に使って頂くことができました。ご興味ある方がいらっしゃいましたら、是非お声がけください!!

昇仙峡の取り組みは、公務員youtuberさんにも紹介頂いています。どなたかは知らないのですが、楽しそうに乗って頂き、ありがたい!

病院内の搬送ロボット「HOSPI」は、大容量搬送タイプ HOSPI Cargoもラインナップに入り、絶賛営業中です!!興味持って頂ける方も増えてきた印象です!!

オリンピック関連やマルイさんでの取り組みもありました。

関連部門の取り組み

この他、自部門としては絡みは薄いものの、パナソニック全体としてはいくつかトピックスもありました。

一番話題になったのは、オナラをするニコボでしょうか?クラファンの勢いは凄かったですね!

おかず配膳システムもカイテイロウに導入されたり。

業務用ロボット掃除機は、中型モデルに地図が自動で作成されるように機能がアップされたり、小型モデルが定額モデルを始めたりしています。


また、個人的には、デジタルクロス様でのコラム連載「Well-beingな社会に向けたロボットの創り方」を全21回で完了しました。想像していたより多くの方に読んで頂けたようで、とてもありがたいです。また、何かの機会で発信も出来ればと思います。

というわけで、21年度もナイスなメンバーの皆さんの頑張りと様々な方のご支援、ご協力を頂き、多くの活動をすることができました。オープンにできない活動や社内活動も含めると、本当にすごいボリュームを推進いただいてます!!

2022年度も精力的に活動を行っていければと思います。どうぞよろしくお願いします。

では、また来週〜
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安藤健(@takecando)

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