令和にドラクエから学ぶこと[ドラクエ2]

スマホ版のドラクエ2、クリアしました。自分は1977年生まれで、リアルタイムに遊んだ世代。でも、ストーリーはだいたい知ってたけど、ところどころ経験した記憶がないところもあり、多分自力クリアはしてなかったですね。最強パスワードでクリアしただけだったみたい。

サマルトリア王子のフィジカルの弱さも、ロンダルキアの洞窟から先のきつさもほぼそのまま。攻略サイト見ちゃいましたが、無限ループや落とし穴確認しながらの洞窟攻略とか、やりたい方はぜひw

ただ、ハーゴンの城は昔よりかなりかんたんになってた気がする。メガンテで全滅確定なのは変わらずで、ひたすらマホトーンしてました。シドーも2回目でなんとか退治できたし。戦略的にはとにかく戦士が攻撃、魔法使い系が補助魔法かけたらあとは回復だけって感じですね。

ラスボスのシドーを倒したあと、ルーラで世界の街を回ってみました。ここはファミコン版にはなかったのかな。みんなが平和になったことを喜んでて、大切な人が亡くなった現実も受け入れて、未来に目を向けている。

こんなに清々しい結末、最近の現実世界にはまったくないとつくづく感じます。

夫を海で亡くした人…

ハーゴンたちにやられて魂となった、ムーンブルクの王…

途中で勇者たちを助けてくれる、1のラスボス、りゅうおうのひ孫…

1の舞台、アレフガルドの現国王も。途中は隠れてたけど最後に出てきました。

ちなみに、ドラクエ1ではローラ姫と勇者が最後に旅立ち、その子孫がドラクエ2の勇者たちですが、アレフガルドからはロトの血は絶えているので、この国王はロト一族ではないんですね。2なのに3度目というコメントは、次に続きます。

子供時代に世界を救うという経験ができること

ドラクエ1、2は勧善懲悪の物語です。突然魔王が現れ、ロトの血を引く勇者が重責を担わされて世界を救う。能動的な戦う理由はなく、プレイヤーは旅をしながら自分の使命や世界の姿を知っていくわけです。

で、子供時代にこれを経験できることってとても大事な気がしたんです。

いまや小学生でも不景気などのきついニュースにばかりさらされてて、将来に希望を持てなくさせられてます。大人もそんなことばっかり言ってる。お金だけが幸せとは限らないけど、豊かさが感じられない時期がかなり長く続いてます。

でも、新しい時代は子どもたちが希望を持って生きていく時代。自分たちのツケを未来に託しちゃいけない。

子どもの時代に、困難な状況にある世界を自分の力で救える、たとえゲームであってもその経験、達成感が子どもに与える希望って結構大きいと思うんです。

最近のゲームは結論がない、つまりエンディングがないものも結構あります。相手を倒す、生き残る、ポケモンを集めるw それもいいとは思いますが、ドラクエに私が感じる意義は、プレイヤーに依存しないともう救いがない人々の思いを一心に背負った子どもたちが、なんとか頑張ってクリアするところにあります。勇者さましかいないんです、助けてくださいという声に応えられる力が、少し頑張ることで身について、ゲーム的な攻略ではあるけどほぼ誰でもそれを達成できる。

自分の経験ですが、1も2もパスワードで何度も何度もクリアしてました。途中の面倒はもうやりたくなかったこともあるけどw なによりあのエンディングの雰囲気と曲が大好きで、聞くためにだけ。日曜の朝にクリアしてからか一日が始まる!みたいなことをやってました。おかげでメロディーだけは今でもほぼ覚えてます。

特に2のエンディングの曲は、一切マイナーコードがなく明るくてどこまでも爽やか。平和が来たよーって高らかに叫びたくなるような、幸せな曲でした。未経験の人が聞いたらどう思うのかなぁ。(16:40くらいから)

いじめや虐待などのひどい扱いを受けて、自分なんて必要とされてない、生きてても仕方ないと思わされている子どもたちも、多分昔よりも多いと思います。

そうでなくても、明るい未来がなんとなく見えず、希望もないまま、日々を生きてる子もいるかもしれない。大人だってそうですからね。

そんな時に自分は、難易度的には優しめな初期のドラクエをクリアすることで、なんか力が湧いたような気がしました。プレイ時間も多分10時間くらいでいけると思います。パスワードがないと意外と短めです。

日本のRPGの金字塔を振り返るという意味でも、幼少期にロンダルキアの洞窟に忘れ物をおいてきた大人たちも、ぜひいま遊んでみてほしいです。

令和という新しい時代は、これからを生きる子どもたちのものです。小さな小さな勇者たちが頑張るために、私たち大人が導いて励まして支えていきたい。

ドラクエ2をあらためて遊んでみて、そんなことを思いました。

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