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【取材レポ】気になった木製スニーカーBOXの工場に突撃して、「納得」してきた話
こんにちは、名古屋駅から失礼します。TAKEスカイウォーカーです。
半袖で失礼します(写真の頃は秋でした•••
みなさん、今年はスニーカーを何足購入されましたでしょうか?それとも何足手放しましたか?実際は多くの方が「純増」だと思っていますw
そうなると、スニーカーを履き回し切れないなんてこともあるわけです。履かない期間のスニーカーの保存の仕方や、むしろ「飾り方」も気になってくることが多いのではないでしょうか?
そうした需要に応えてか、巷ではTOWER BOXなるものも登場し、「かっこよく飾る(でも出し入れも楽だからすぐ履ける)」を実現できるようになってきました。
TOWER BOX x SAMPLES
そうやってインターネットの海で冒険をしていると、ひとつ気になる物を発見しました。
そうです。木です。ありそうでなかなかなかった木製のスニーカーBOXではありませんか。
木製のBOXって普通は市販品には使われないんですよね。しかし、特別な企画の際には使われることがあり、木製のBOXには憧れがありました。
過去にはMIZUNO SKYMEDAL のHANONコラボレーションモデルでこのような物も展開されていましたね。
こうなったら気になるじゃないですか?早速、購入!と、思ったのですが、ちょっと待ってください。
私はこの目で見たもの以外信じないんです。だから、実際にこのプロダクトの製造現場に凸って、納得してから購入を判断したいと思った次第です(良い子はマネしないように)。
長くなりましたが、ここまでが私が名古屋からご挨拶した理由です。
魅惑の木製BOXは三重県名張市で作られていた
そして、名古屋から特急やら鈍行やら乗り継いで、やってきました三重県名張市は「赤目口駅」。東京からはこんな感じです。
赤目口の駅がまたいい感じなんです。
駅前の喫茶ミミの雰囲気が良すぎて惹かれますね。それにしても、目がチカチカするTシャツ着てますね。本当にすみません。
そこから歩いて15分かからないくらい?のところに今回、突撃させていただいた「ヒツジウッドファクトリー」があります。
こんなスニオタをやさしく迎えてくれました。
ヒツジウッドファクトリーの社長(以下、しゃちょ〜)
木製BOX「ShoeWindow」について聞いてみた
TAKE「単刀直入に聞きます。スニーカーのBOXを作られたきっかけを教えてください。」
しゃちょ〜「スニーカー自体は元々好きだったんですけど、スニーカーシーンを見ていると"Dior"のジョーダンが出たり、その他様々な意味でも高価なスニーカーがたくさん出てくる中で、”木箱の専門”として何かできることはないかな、と考え始めたのがキッカケですね。」
TAKE「なるほど。これまではどのような木箱を?」
しゃちょ〜「ウチは基本的にはお歳暮やブライダルシーンで使われる”贈り物”に使われる木箱を専門でやって着た会社なんです。みなさんがよく知ってる企業やメーカーの企画モノになったりしてるんですよ。」
TAKE「と、言うことはこれまで企業向けに木箱を作っている木箱のスーパープロ・・・?」
しゃちょ〜「スーパープロが何なのかはわからないですけど、専門ですね(笑)」
(みなさん、やばいですよ。マジもんプロが作っていました。)
しゃちょ〜「これでも今の形になるまでには試行錯誤を繰り返してきたんですよ。」
TAKE「詳しく聞かせてください!」
しゃちょ〜「プロダクトの問題点を知るには”実際に作ってみる”ことが大事なんです。形にしてみることでわかる問題点を潰していって最終的に提供に値するものにしていく必要があるんですね。」
しゃちょ〜「例えば、最初にBOXを作ってみたら、シューズがBOXに過度に干渉してしまったり、スニーカーの出し入れに問題を感じたり、積み上げたときの強度に問題があったりと、作るたびにこういった問題と格闘してきました。だから、今、商品になっているものは改良形として何代も先代がいるということです。」
TAKE「途方も無い努力・・・。取り組んでいる中で1番の試練は何だったのでしょうか?」
しゃちょ〜「そうですね。一言で言うと"180度違う概念との戦い"」でしょうか?」
TAKE「めっちゃかっこいい一言出ました。ぜひ、詳しく教えてください。」
しゃちょ〜「これまでウチで木箱を作る際には「機密性」を求められてきまいした。木箱を使われるものを想像していただきたいのですが、"そうめん"といった食品も入れられるので、求められる機密性は高いんですね。企業が満足する精度を出すことが大事な木箱なのですが、スニーカーとなるとこれが真逆になってくる。」
TAKE「確かに。むしろ通気性が大事になってきますよね。」
しゃちょ〜「そうなんです。しかし、木箱としての良さも殺しくたくない。そして使いやすいプロダクトにもしなければならない。そういった戦いは今も続いていると感じています。」
TAKE「なるほど。プロフェッショナルの孤高の戦い、かぁ・・・」
しゃちょ〜「ははは!孤高なんてことはないです。社内のみんなもアイデアを出し合ってくれていますし、何よりスニーカー好きの方達からの意見やアイデアもにも助けられています。そうした皆さんには今後も応えていきたいです。」
実際の製造ラインに潜入
TAKE「そういえば、スタンダードな木箱の他に、ユニークな企画をされている印象も強いです。」
しゃちょ〜「企画モノは基本的には期間限定のイベント的な感じで展開していますね。例えばこれ。」
TAKE「すごいwこれはあの"脳汁が出まくる画面"を連想させますね?」
しゃちょ〜「おっしゃる通りです。今のスニーカーシーンにおいて、念願のスニーカーを購入した!と報告することは一種のイベントになってると思います。お家にいながらこうした喜びを体感していただけるかな。」
TAKE「遊び心も忘れてないしゃちょ〜がイイですねw」
しゃちょ〜「そうだ、今日はちょうどこの箱の製造を工場で行なっているのでご覧になりますか?」
TAKE「はい!よろしくお願いします!」
ものづくりの雰囲気がバンバン伝わる工場にご案内いただきました。
しゃちょ〜「まずは正確なサイズで枠の素材を切り出して行きます」
TAKE「うぁ、機械に乗せたら一瞬ですね!」
これ本当に早すぎて私のカメラ技術ではベストショットが取れない←ザコ
うまい写真が取れないTAKEとそのために何度も機械を動かしてくれる聖人お兄さん
しゃちょ〜「次にこちらの機械に先ほどの板をセットします。」
TAKE「さらに切るんですか?」
しゃちょ〜「ここでは枠にする際の接合する4点部分のカットをします。」
TAKE「なるほど。大事ですね(まだわかってない)。」
TAKE「あああなるほど!こうすることで枠として接着できる形になるわけだ!」
しゃちょ〜「そうです(ん?さっきそう言ったよな?)
TAKE「あ、こっちにはもう枠になっているものがありますね。」
社長「ここでは人の手で一つひとつ丁寧に接着して行きます。」
(熟練の早業で見ているだけでもなんか癒されると言うか、ずっと見ていられる・・・工場見学が好きな人の気持ちがよくわかる。)
しゃちょ〜「ここまでできたら"GOT'EM"が印字された背面も取り付けます。」
TAKE「おおお全体像が見えてきた。」
しゃちょ〜「そうしたらこの機械に、きっちり詰めて行きます。」
TAKE「隙間なく詰めているようですけど、この機械では何をしているんですか?」
しゃちょ〜「接着剤が完全に硬化する前に、機械でプレスして最終的に精度を出して行きます。」
こうして出来上がっていく「GOT"EM」のBOX。
機械で精度を出しながら、しっかりと人の手で丹精込めて作り上げられている現場を拝見させていただきました。
人抜きにはものづくりはできない
TAKE「いやぁひと通り制作過程を見せていただきました。ありがとうございます。」
しゃちょ〜「楽しんでいただけましたか?」
TAKE「はい、何よりものづくりの現場として非常に魅力的な場所でした。」
TAKE「特に作業されているこの方の笑顔が印象的でした!」
ポケモンTもいい感じ
(守りたいこの笑顔)
しゃちょ〜「ははは!イイ笑顔ですね!彼は陽気であると同時に、誠実な対応なので信頼してますね。」
TAKE「こういった魅力的な人たちの手が加えられて作られていると知ることができ、非常に貴重な時間でした。」
皆さんもご覧いただけたと思います。
"ShoeWindow"はその素材の魅力だけでなくて、作る過程も丁寧なものづくりをしていることが。
ヒツジウッドファクトリーの皆さんありがとうございました。
後日、注文してしまいした
こうやって惚れ込んでしまうと私は案外ちょろい。
信頼と安心の木製スニーカーBOXの"ShoeWindow"を実際に購入しました。
暖かいメッセージが入ってる。こういうのをみると工場の人たちのあたたかい笑顔を思い出す。
やはりこういうところで人柄って出るよなぁと。
早速、スニーカーを入れてみよう。
何を入れようか。迷うところですが、これです。
ASICS GEL-LYTEⅢ "otro"
日本人が大好きなマグロの大トロをデザインモチーフにしたこのスニーカー。実際に大トロが木箱に入って贈り物になることは無さそうだけど・・・
和テイストのスニーカーに合う(確信)。
バリエーションはいくつかあるので、使用イメージに合わせて選ぶのが吉です。
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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