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第3章 毒の博物館 3-1 毒が招いた多様性と進化 5.盗用:「特別展「毒」」見聞録 その19

2023年04月27日、私は大阪市立自然史博物館を訪れ、一般客として、「特別展「毒」」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第3章 毒の博物館 3-1 毒が招いた多様性と進化 5.盗用」([2],[3]のp.100-101)では、毒の盗用が言及された。

ムカデミノウミウシは体中に多くの「ミノ」を纏っている。

ヒドロ虫は餌を捕まえたり、身を守ったりするために「刺胞」という毒針を持っているが、ムカデミノウミウシはヒドロ虫を食べ、その刺胞を「ミノ」の中に多く取り込む。

ムカデミノウミウシはヒドロ虫を食べ、その刺胞を利用して外敵から身を守るわけである(図19.01,図19.02,[4])。

図19.01.エダウミヒドラ属の1種。
図19.02.ムカデノウミウシ。

ムカデミノウミウシ以外の毒を盗用する生物は既に、以下の拙記事で言及されている。いずれも非常に気合を入れて執筆した。

その結果、「第3章 毒の博物館 3-1 毒が招いた多様性と進化 5.盗用」の執筆自体は、非常に楽だった。要は、「苦は楽の種」である。


参考文献

[1] 独立行政法人 国立科学博物館,株式会社 読売新聞社,株式会社 フジテレビジョン.“特別展「毒」 ホームページ”.https://www.dokuten.jp/,(参照2023年07月22日).

[2] 独立行政法人 国立科学博物館,株式会社 読売新聞社,株式会社 フジテレビジョン.“第3章 毒と進化”.特別展「毒」 ホームページ.展示構成.https://www.dokuten.jp/exhibition03.html,(参照2023年07月22日).

[3] 特別展「毒」公式図録,180 p.

[4] 公共財団法人 東京動物園協会.“日光浴で栄養補給、ムカデミノウミウシ 葛西臨海水族園”.東京ズーネット ホームページ.ニュース.2009年02月06日.https://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=10872,(参照2023年07月22日).

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