マガジンのカバー画像

研究施設一般公開レポート

120
本マガジンには、医薬基盤・健康・栄養研究所、理化学研究所、および、大学の一般公開に関するレポートが掲載されている。 拙レポートにより、自然科学の最先端研究に興味を抱いてくれれば、… もっと読む
運営しているクリエイター

#海洋学

2-7.多様性を知る新たなアイデアと方法:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その11

2-7.多様性を知る新たなアイデアと方法:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その11

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 2-7.多様性を知る新たなアイデアと方法」では、アイソロギング、キーストーン種、ドローン、ストランディング、および、大阪湾で発見されたマッコウクジラの調査概要が言及され、かつ、それらの標本や模型が展示された([2]のp.102-

もっとみる
2-6.植物プランクトン、動物プランクトン、マリンスノー、深海生態系を支える鉛直移動の生物、クジラたちのホエールポンプ、大型動物のホエールポンプ、ナガスクジラ上半身模型について、骨格について、深海平原の生物、超深海の生物、および、超深海への挑戦:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その10

2-6.植物プランクトン、動物プランクトン、マリンスノー、深海生態系を支える鉛直移動の生物、クジラたちのホエールポンプ、大型動物のホエールポンプ、ナガスクジラ上半身模型について、骨格について、深海平原の生物、超深海の生物、および、超深海への挑戦:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その10

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 2-6.植物プランクトン、動物プランクトン、マリンスノー、深海生態系を支える鉛直移動の生物、クジラたちのホエールポンプ、大型動物のホエールポンプ、ナガスクジラ上半身模型について、骨格について、深海平原の生物、超深海の生物、および

もっとみる
2-5.親潮の生態系:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その09

2-5.親潮の生態系:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その09

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 2-5.親潮の生態系」では、日本の親潮流域や北方の海に生息する生物、特に魚類が言及されており、かつ、その標本が展示された([2]のp.72-79)。

黒潮と親潮は共に西岸境界流と言われ、北太平洋では最も速い海流である。黒潮は台

もっとみる
2-4.黒潮の生態系、海は濃厚スープ!?、藻類と共生するサンゴたち、および、造礁サンゴは熱帯のオアシス:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その08

2-4.黒潮の生態系、海は濃厚スープ!?、藻類と共生するサンゴたち、および、造礁サンゴは熱帯のオアシス:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その08

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 2-4.黒潮の生態系、海は濃厚スープ!?、藻類と共生するサンゴたち、および、造礁サンゴは熱帯のオアシス」では、黒潮の生態系と付着動物(特に造礁サンゴ)が言及されており、かつ、関連生物の標本が展示された([2]のp.54-71)。

もっとみる
2-2.日本周辺の海底の特徴、2-2.日本周辺の海流、2-2 黒潮大蛇行、および、2-3 日本の海 種の多様性:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その07

2-2.日本周辺の海底の特徴、2-2.日本周辺の海流、2-2 黒潮大蛇行、および、2-3 日本の海 種の多様性:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その07

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 日本周辺の海底の特徴、2-2.日本周辺の海流、2-2 黒潮大蛇行、および、2-3 日本の海 種の多様性」では、日本周辺の海底の特徴、および、日本周辺の海流、特に黒潮大蛇行が言及されている([2]のp.44-53)。そこで、その関

もっとみる

2-1、2-2.日本の海:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その06

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第2章 海と生きもののつながり 2-1、2-2.日本の海」では、日本の海の特徴が言及されている([2]のp.42-43)。そこで、その関連書籍・記事を紹介する。

1.横瀬久芳 著.はじめて学ぶ海洋学.初版第1刷,株式会社 朝倉書店,2015年09月25日,1

もっとみる
1-5.真核生物の進化、過去と現在をつなぐ生物:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その05

1-5.真核生物の進化、過去と現在をつなぐ生物:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その05

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第1章 海と生命のはじまり 1-5 真核生物の進化」では、真核生物の進化が言及されている([2]のp.30-31)。そこで、その関連書籍・記事を紹介する。

1.国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC).“真核生物の新たな系統分類群「パンクリプチス

もっとみる
1-4.生命進化の舞台:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その04

1-4.生命進化の舞台:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その04

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第1章 海と生命のはじまり 1-4 生命進化の舞台」では、ストロマトライトが展示された(図04.01,[2]のp.28-29,[3])。

ストロマトライトは、光合成バクテリア(シアノバクテリア)のコロニーが水中で構築したドーム状あるいは柱状の構造体である。光

もっとみる
1-3.生命誕生の舞台:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その03

1-3.生命誕生の舞台:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その03

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第1章 海と生命のはじまり 1-3 生命誕生の舞台」では、太古のホワイト チムニーの模型とロストシティ熱水域(水深約800m)が展示された([2]のp.26-27)。

チムニーは、1977年に赤道直下のガラパゴス諸島沖の太平洋海膨で米国の潜水調査船「アルビン

もっとみる
1-2.海の誕生:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その02

1-2.海の誕生:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その02

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第1章 海と生命のはじまり 1-2 海の誕生」では、縞状鉄鉱層、礫岩、流体包有物の顕微鏡写真、海水化石、リップル マーク、ドロマイト、および、層状チャートが展示された([2]のp.22-25)。

鉄資源の約80%は縞状鉄鉱層から得られている。縞状鉄鉱層の大部

もっとみる
1-1.太陽系大航海時代、原始地球と水の来歴:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その01

1-1.太陽系大航海時代、原始地球と水の来歴:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その01

2023年08月12日、私は国立科学博物館を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した([1])。

同展「第1章 海と生命のはじまり 1-1 太陽系大航海時代~「はやぶさ2」探査と小惑星リュウグウ~」では、小惑星リュウグウのカケラが展示された([2]のp.18-19)。

2019年02月22日、小惑星探査機「はやぶさ2」は小惑星リュウグウへのタッチダウンを成功さ

もっとみる
プロローグ:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その00

プロローグ:特別展「海 ―生命のみなもと―」見聞録 その00

2023年08月12日、私は国立科学博物館(図00.01)を訪れ、一般客として、特別展「海 ―生命のみなもと―」(以下同展)に参加した(図00.02,[1])。

シロナガスクジラの模型(図00.03)とD51形-231号 蒸気機関車(図00.04)が同展の参加者を歓迎してくれた。

私にとって、同展は非常に興味深いものであった。

本記事から、海に関して学ぶので、ついてこられたし。

参考文献

もっとみる